5.4.1 前提となる構成
セッションフェイルオーバ機能を使用する場合,負荷分散機を使用した,複数のJ2EEサーバにリクエストを振り分けるシステム構成が前提となります。また,各J2EEサーバで作成されたHTTPセッションの情報を格納するためのデータベースの配置が必要です。
なお,データベースセッションフェイルオーバ機能ではOracle RACを使用したOracleへの接続はサポートしません。
データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合の前提となる構成を次の図に示します。
-
負荷分散機
セッションフェイルオーバ機能を使用するには,負荷分散機の使用が前提となります。
-
J2EEサーバ/Webサーバ
セッションフェイルオーバ機能を使用する場合,一つのシステムで一つ以上のJ2EEサーバおよびWebサーバを配置します。J2EEサーバ障害に備え,二つ以上配置することを推奨します。
-
データベース
データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に,セッション情報の格納先としてデータベースが必要です。セッション情報の格納先として使用できるデータベース,JDBCドライバ,およびリソースアダプタの対応について次の表に示します。
表5‒4 使用できるデータベース,JDBCドライバおよびリソースアダプタの対応 データベース
JDBCドライバ
リソースアダプタ※
HiRDB
HiRDB Type4 JDBC Driver
DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
Oracle
Oracle JDBC Thin Driver
DBConnector_Oracle_CP.rar
なお,データベースセッションフェイルオーバ機能を使用するための詳細なシステム構成については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.10.1 データベースを使用する構成(データベースセッションフェイルオーバ機能)」を参照してください。
データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する構成は,ここで示した条件を満たしている場合,構成から設計し直す必要がありません。機能の設定とパラメタチューニングを実施すればデータベースセッションフェイルオーバ機能を使用できます。