4.8 スケジューリング機能使用時の注意事項
スケジューリング機能使用時の注意事項を次に示します。
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スケジューリング機能で使用するCTMデーモンでは,J2EEサーバに対するクライアントからのリクエストを負荷分散させないでください。
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複数のCTMデーモン間でバッチサーバに対するリクエストを負荷分散させないでください。複数のCTMデーモンに接続するバッチサーバでは,それぞれ異なるスケジュールグループ名を指定してください。
複数のCTMデーモン間でバッチサーバに対するリクエストを負荷分散した場合,バッチアプリケーションの実行リクエストは受け付けられますが,次のような問題が発生することがあります。
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バッチアプリケーション情報の一覧が表示できない(バッチアプリケーション情報が取得できない)。
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バッチアプリケーションの強制停止に失敗する。
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バッチアプリケーションの実行リクエストがスケジュールキューからバッチサーバへ渡される間にバッチ強制停止コマンドを実行すると,メッセージKDJE55016-Wが出力されてバッチアプリケーションを強制停止できないことがあります。この場合,バッチ一覧表示コマンドを実行してバッチアプリケーションの状態を確認します。バッチアプリケーションの状態が「running」の場合は,再度バッチ強制停止コマンドを実行してください。
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CTMとバッチサーバの間でタイムアウトが発生すると,メッセージKDJE55061-Eが出力されます。この場合,バッチアプリケーションの実行リクエストおよび実行中のバッチアプリケーションは,CTMの管理対象外となります。この場合に,実行中のバッチアプリケーションに対して一覧表示や強制停止を実行するときは,バッチサーバ名を指定して各コマンドを実行してください。なお,バッチ一覧表示コマンドは,スケジューリング機能を使用しない設定に変更してから実行してください。スケジューリング機能を使用しない設定にする場合は,usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)でbatch.ctm.enabledキーに「false」を指定してください。
各コマンドに指定するバッチサーバ名は,バッチ実行コマンドのメッセージ(KDJE55066-I)で特定できます。
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バッチアプリケーションがバッチサーバで開始する前に,[Ctrl]+[C]の入力やタイムアウトの発生などによってバッチ実行コマンドが終了されると,メッセージKDJE55007-Eがメッセージログに出力され,バッチアプリケーションの開始に失敗します。この場合には,メッセージKDJE40062-Eが標準エラー出力に出力されることがあります。