2.12.1 バッチアプリケーションの実装(Javaアプリケーションからの移行)
ここでは,Javaアプリケーションをバッチアプリケーションに移行する場合に,Javaアプリケーションで必要な変更について説明します。
次の場合,Javaアプリケーションの移行が必要になります。
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バッチアプリケーションの使用上の注意事項に該当する処理を実装している場合
ファイルやディレクトリの操作などは,バッチアプリケーションに実装する際に注意が必要となります。
- 移行方法
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バッチアプリケーションで注意が必要な処理は,「2.3.11(1) 注意が必要な処理」に記載しています。これらの内容を参照して,Javaアプリケーションを修正してください。
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バッチアプリケーションで使用できない機能を実装している場合
バッチアプリケーションでは使用できない機能が幾つかあります。例えば,標準入力からの入力やJNIの使用はできません。
- 移行方法
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バッチアプリケーションで使用できない機能および機能を使用するための代替方法は,「2.3.11(2) バッチアプリケーションで実装できない機能」に記載しています。これらの内容を参照して,Javaアプリケーションを修正してください。
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usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートされていないプロパティを定義している場合
移行元のJavaアプリケーションで使用していたusrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)は引き続きバッチアプリケーションでも使用できます。
ただし,usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)の中に,usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートされていないプロパティ※を定義して,バッチアプリケーションから値を参照している場合はアプリケーションの修正が必要です。
- 移行方法
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usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートしていないプロパティの値を参照しないように,バッチアプリケーションを修正してください。
- 注※
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ユーザが定義したプロパティを除きます。なお,usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)でサポートされているプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「3.2.6 usrconf.properties(バッチアプリケーション用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。