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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


20.3.1 classファイルの変換

classファイルの変換では,classファイルに含まれるパッケージ名を変換します。classファイルの変換対象は次のとおりです。

add.class.pathに含まれるclassファイルは,アプリケーションサーバ起動時のクラスローダに読み込まれる時に変換されます。アプリケーションに含まれるclassファイル,リソースアダプタとJavaBeansリソースに含まれているclassファイルは,アプリケーションやリソースのデプロイ時に変換されます。

classファイルのjakartaパッケージ名をjavaxパッケージ名に変換する例を次に示します。変換するパッケージは,背景色付きの太字で示しています。

変換前のServlet1.classの例
import jakarta.servlet.http.HttpServlet;
public class Servlet1 extends HttpServlet {
    :
変換後のServlet1.classの例
import javax.servlet.http.HttpServlet;
public class Servlet1 extends HttpServlet {
    :

クラスローダにロードされるすべてのclassファイルを変換すると,変換処理に多くの性能が割り当てられてしまいます。そのため,パッケージ名変換機能で変換しないクラスとパッケージをスキップリストで管理します。スキップリストの内容は,パッケージ名変換機能で変換しないクラス名とパッケージ名の一覧になっており,クラス名やパッケージ名を追加したり,削除したりすることができます。詳細は「20.8 スキップリスト」を参照してください。