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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


18.8.2 リロードの適用範囲

リロードの対象として指定できるアプリケーションの種類を次の表に示します。

表18‒9 リロードの対象として指定できるアプリケーションの種類

アプリケーションの種類

適用の有無

制限事項

EJBアプリケーション(EJB-JAR)

Stateless Session Bean

リロード中の新規リクエストはエラーになります。なお,CTMを利用している場合は,リロード中の新規リクエストは実行待ちになります。

Stateful Session Bean

リロード中の新規リクエストはエラーになります。また,リロードするとアプリケーションの状態が破棄されるため,アプリケーション開始前の状態になります。

Singleton Session Bean

リロードするとBeanのインスタンスが破棄され,新しいインスタンスが作り直されるため,インスタンスの状態は保持されません。

Entity Bean

リロード中の新規リクエストはエラーになります。

Message-driven Bean

Webアプリケーション(WAR)

サーブレット

JSP

ライブラリJAR

(凡例)

○:リロードの対象として指定できる

△:リロードの対象として指定できるが,制限事項がある

−:該当しない

リロードの適用範囲は,次の範囲で指定できます。

注 app,web,jspは,usrconf.propertiesのejbserver.deploy.context.reload_scopeキーの指定値です。なお,noneを指定した場合は,リロード機能は無効になります。

appを指定した場合
  • EJBアプリケーションを更新すると,EJBアプリケーション,サーブレット,およびJSPがリロードされます。

  • サーブレットを更新するとサーブレットとJSPがリロードされます。

  • JSPを更新するとJSPがリロードされます。

webを指定した場合
  • サーブレットを更新するとサーブレットとJSPがリロードされ,JSPを更新するとJSPがリロードされます。

  • サーブレットがあってJSPがない場合は,サーブレットだけがリロードされます。JSPがあってサーブレットがない場合は,JSPだけがリロードされます。

  • EJBアプリケーションを更新してもリロードは動作しません。

jspを指定した場合
  • JSPを更新するとJSPがリロードされます。

  • EJBアプリケーションまたはサーブレットを更新しても,リロードは動作しません。

なお,リロード機能の有効/無効は,usrconf.propertiesのejbserver.rmi.localinvocation.scopeキーで指定するローカル呼び出し最適化機能の適用範囲と,リロード機能の適用範囲の組み合わせによって決まります。ローカル呼び出し最適化機能の適用範囲とリロード機能の適用範囲の対応を次の表に示します。

表18‒10 ローカル呼び出し最適化機能の適用範囲とリロード機能の適用範囲の対応

項目

ejbserver.rmi.localinvocation.scopeキーの値

all

app

none

ローカル呼び出し最適化の範囲

同一J2EEサーバ内となります。

同一アプリケーション内となります。

範囲はありません。

ejbserver.deploy.context.reload_scopeキーの値

app

×

web

jsp

none

×

×

×

(凡例)○:リロード機能を使用できる ×:リロード機能を使用できない

注※ 設定に誤りがあります。ejbserver.rmi.localinvocation.scope=allの場合にejbserver.deploy.context.reload_scope=appを指定すると,J2EEサーバを起動するときにメッセージが出力されて起動に失敗します。