18.7.3 リデプロイによるJ2EEアプリケーションの入れ替えの注意事項
リデプロイによるJ2EEアプリケーションの入れ替えの注意事項について説明します。
-
入れ替え処理実行時に,J2EEサーバ上に同じ名称のJ2EEアプリケーションがない場合は,エラーになります。入れ替えはできません。
-
リデプロイによるJ2EEアプリケーションの入れ替えでは,入れ替え前のJ2EEアプリケーションの実行時情報を,入れ替え後のJ2EEアプリケーション(新しいJ2EEアプリケーション)に引き継ぐため,入れ替え後のJ2EEアプリケーションに実行時情報が含まれていると入れ替えができません。入れ替えをしようとすると,エラー終了します。
-
デフォルトの設定の場合,入れ替え後のJ2EEアプリケーションには,入れ替え前のJ2EEアプリケーションのすべての属性が引き継がれます。ランタイム属性※だけを引き継ぐ場合は,オプションを指定してcjreplaceappコマンドを実行する必要があります。コマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjreplaceapp(アプリケーションの入れ替え)」を参照してください。
-
J2EEアプリケーションについて,入れ替え前と入れ替え後で次に示す内容に差異があると,入れ替え処理でエラー終了します。
-
J2EEアプリケーション内のEJB-JARファイルの数,リソースアダプタの数,およびWARの数が異なる。
-
J2EEアプリケーション内のEJB-JARファイル名,RARファイル名,およびWARファイル名が,入れ替え前と入れ替え後とで異なる。
-
EJB-JARファイル内のホームインタフェース(ローカル/リモート),コンポーネントインタフェース(ローカル/リモート),およびビジネスインタフェース(ローカル/リモート)のメソッド定義が異なる。
-
ランタイム属性※だけを引き継ぐ設定をしている場合に,DD(application.xml,ejb-jar.xml,ra.xml,web.xml)の定義が異なる。
-
設定しているアノテーションの値を変更した。
また,-replaceDDオプションを指定した場合に,DDファイル(application.xml,ejb-jar.xml,ra.xml,web.xml)も入れ替えるときには,さらに次の条件に一致するとエラーとなります。
-
DDファイル(application.xml,ejb-jar.xml,ra.xml,web.xml)のタグが異なる。
-
DDファイル(application.xml,ejb-jar.xml,web.xml)が存在しなくなる。または存在しなかったDDファイルが存在するようになる。
-
-
開始状態のJ2EEアプリケーションを入れ替えした場合,プールやキャッシュに格納されたJ2EEアプリケーション関連のオブジェクトは破棄されます。
-
application.xmlのバージョンが1.4以前の場合と,Java EE 5以降の場合とではライブラリJARと判断する条件が異なります。ライブラリJARなどのモジュールの決定規則については「16.4.3 application.xmlがある場合のモジュールの決定規則」を参照してください。
-
入れ替え後のJ2EEアプリケーションが,cosminexus.xmlを含んでいて,CMP2.0を利用する場合,cjreplaceappコマンドはJ2EEアプリケーションが停止状態の時に実行する必要があります。また,このコマンドを実行したあと,デプロイ前にcjgencmpsqlコマンドを実行する必要があります。
- 注※
-
属性ファイルには,DD(application.xml,ejb-jar.xml,ra.xml,web.xml)の定義と属性ファイル独自の定義が設定できます。属性ファイル独自の定義のことをランタイム属性といいます。