18.7 J2EEアプリケーションのリデプロイ
リデプロイとは,少ない手順で高速にJ2EEアプリケーションを入れ替えられるデプロイ方法です。この節では,リデプロイ機能を使用したJ2EEアプリケーションの入れ替えについて説明します。
この節の構成を次の表に示します。
分類 |
タイトル |
参照先 |
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解説 |
リデプロイによるJ2EEアプリケーションの入れ替え |
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J2EEアプリケーションの状態と入れ替え |
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注意事項 |
リデプロイによるJ2EEアプリケーションの入れ替えの注意事項 |
リデプロイ機能を使用したJ2EEアプリケーションの入れ替えでは,J2EEアプリケーションのすべての属性の情報を引き継ぐことができます。リデプロイ機能でのJ2EEアプリケーションの入れ替えは,次のような場合に利用できます。
- J2EEアプリケーションのテスト時のロジックの修正による入れ替え
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テスト実施中,J2EEアプリケーション内のロジックに問題を発見してJ2EEアプリケーション内のEJB-JARファイルやWARファイルなどを修正した場合に,テスト中のアプリケーションを修正後のJ2EEアプリケーションと入れ替えるときに使用できます。
- 運用中のJ2EEアプリケーションと開発環境でテストしたJ2EEアプリケーションとの入れ替え
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開発環境にあるJ2EEアプリケーションを,すでに運用中のJ2EEアプリケーションと入れ替えるときに使用できます。
ただし,運用環境と開発環境のアプリケーションの構成は同じで,ロジックだけが異なるJ2EEアプリケーションの場合に入れ替えできます。
リデプロイ機能を使用する場合には,通常のJ2EEアプリケーションの入れ替えを実施するときに必要となる,入れ替え前のJ2EEアプリケーションの停止と削除,入れ替えるJ2EEアプリケーションのインポートとデプロイなどの手順が不要になります。このため,通常のJ2EEアプリケーションの入れ替えに比べて,少ない手順で入れ替えができるようになります。
なお,リデプロイ機能を使用したJ2EEアプリケーションの入れ替えができるのは,アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションです。展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションでは,リデプロイ機能は使用できません。
- 参考
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リデプロイを実行する前に,JSP事前コンパイル機能を実行しておくことをお勧めします。JSP事前コンパイル機能は,Webアプリケーションに含まれるJSPファイルをデプロイ前にコンパイルし,クラスファイルを生成する機能です。あらかじめ,クラスファイルの生成までを実施しておくので,JSPに最初にリクエストが到着したときのレスポンスタイムおよびWebアプリケーションの開始時間を短縮できます。JSP事前コンパイル機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.5 JSP事前コンパイル機能とコンパイル結果の保持」を参照してください。