3.8.3 システムログの出力先や出力レベルの変更
- 〈この項の構成〉
(1) システムログの設定方法
EJBクライアントアプリケーションの開始に使用するコマンドによって,EJBクライアントアプリケーションのシステムログの設定方法が異なります。
-
cjclstartapコマンドの場合
cjclstartapコマンドを使用する場合は,EJBクライアントアプリケーションのプロパティファイル(usrconf.properties)で,システムログのプロパティを設定します。
-
vbjコマンドの場合
vbjコマンドを使用する場合は,バッチファイル/シェルスクリプトファイル,またはコマンドの引数で,システムログのプロパティを設定します。
(2) システムログの出力先や出力レベルの設定
Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg),またはJavaアプリケーション用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)をカスタマイズすることで,EJBクライアントアプリケーションのシステムログの属性を変更できます。変更できる項目と,変更を設定するプロパティのキーを次の表に示します。また,この表では,EJBクライアントアプリケーションの実行コマンドに指定するプロパティの指定の要否についても説明します。
変更できる項目 |
Javaアプリケーション用オプション定義ファイルのキー |
Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイルのキー |
種別 |
---|---|---|---|
ログの出力先※1 |
ejb.client.log.directory |
ejbserver.client.log.directory |
可変 |
EJBクライアントアプリケーション単位で作成されるログ出力先ディレクトリ名※1 |
ejb.client.ejb.log |
ejbserver.client.ejb.log |
選択可変 |
EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位で作成されるログ出力先サブディレクトリ名※1 |
ejb.client.log.appid |
ejbserver.client.log.appid |
選択可変 |
標準出力へのメッセージ出力停止※2 |
ejb.client.log.stdout.enabled |
− |
選択可変 |
ログファイル面数 |
− |
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名※3>.filenum |
選択可変 |
ログファイルサイズ |
− |
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名※3>.filesize |
選択可変 |
ログの出力レベル※4 |
− |
ejbserver.logger.enabled.* |
選択可変 |
TPBrokerのトレースファイルの出力先 |
− |
vbroker.orb.htc.tracePath |
選択可変 |
TPBrokerのトレースファイルの個数 |
− |
vbroker.orb.htc.comt.fileCount |
選択可変 |
TPBrokerのトレースファイル1個当たりのエントリ数 |
− |
vbroker.orb.htc.comt.entryCount |
選択可変 |
システムプロパティを指定できるかどうかは,EJBクライアントアプリケーションの使用形態によって異なる場合があります。EJBクライアントアプリケーションの使用形態とシステムプロパティの関係を次の表に示します。なお,表3-16と表3-17の番号は対応しています。
EJBクライアントアプリケーションの種類 |
EJBクライアントアプリケーションの同時起動の多重度 |
||
---|---|---|---|
1多重 |
2〜8多重 |
9〜16多重 |
|
1種類 |
1. |
2. |
3. |
2種類以上 |
4. |
5. |
6. |
上記表の番号について説明します。
-
ejbserver.client.ejb.logキーは,デフォルトディレクトリでもかまいません。
ejbserver.client.log.appidキーを指定した場合は,ejbserver.client.log.directorynumキーの指定は無効となります。
-
ejbserver.client.ejb.logキーは,デフォルトディレクトリでもかまいません。
複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーは指定しないでください。ejbserver.client.log.directorynumキーを指定する場合は,必ずejbserver.client.ejb.logキーを指定してください。
-
ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーを指定しないでください。ejbserver.client.log.directorynumキーの値を多重度に合わせて指定してください。
-
ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。
ejbserver.client.log.appidキーを指定した場合は,ejbserver.client.log.directorynumキーの指定は無効となります。
-
ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーを指定しないでください。
ejbserver.client.log.directorynumキーを指定する場合は,必ずejbserver.client.ejb.logキーを指定してください。
-
ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーを指定しないでください。ejbserver.client.log.directorynumキーの値を多重度に合わせて指定してください。