8.2.14 前バージョンからV11へ移行する場合のWebアプリケーションに関する注意事項
前バージョンからV11へ移行する場合の,Webアプリケーションに関する注意事項を示します。
(1) Webコンテナがサポートするバージョン情報取得API
次の表に示すServlet APIでは,WebコンテナがサポートするServlet仕様のバージョン情報を取得できます。
クラス名 |
メソッド名 |
---|---|
javax.servlet.ServletContext |
getMajorVersion |
getMinorVersion |
|
javax.servlet.jsp.JspEngineInfo |
getSpecificationVersion |
WebアプリケーションのバージョンがServlet 3.0/JSP 2.0以前であっても,WebコンテナがサポートするServlet仕様のバージョンは,Servlet 3.1/JSP 2.1となります。そのため,これらのServlet APIはServlet仕様のバージョンとしてServlet 3.1/JSP 2.1の情報を返します。
(2) リクエストパラメタ数の上限値の変更
リクエストパラメタ数の上限値が09-00より前のバージョンと09-00以降で異なります。バージョンごとの動作の差異を次に示します。
- 09-00以降
-
リクエストパラメタ数の上限値は2,147,483,647個です。デフォルトは10,000個です。
- 09-00より前
-
リクエストパラメタ数の上限値を設定しません。
09-00より前のバージョンから09-00以降へアップグレードインストールした場合,セットアップ済のJ2EEサーバの設定に,次のパラメタの設定を追加することで,09-00より前のバージョンと同様の動作になります。
webserver.connector.limit.max_parameter_count=-1