8.2.11 JSP 1.2仕様のJSP実装時の注意事項
JSP 1.2仕様でJSPを実装する場合の注意事項について説明します。JSP 2.0以降のJSPを実装する場合は,該当しません。
- 〈この項の構成〉
(1) JSPドキュメント利用時の注意事項
JSPドキュメントを利用するときの注意事項を次に示します。
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JSPドキュメントでは,<jsp:root>タグのxmlns:jsp属性にJSP 1.2仕様で規定された正しい値を指定してください。JSP 1.2仕様で規定された値以外を指定した場合,無視されます。
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JSPドキュメントの<jsp:root>タグのversion属性には,必ず「1.2」を指定してください。
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JSPドキュメントでは,タグの属性にJSP 1.2仕様で規定された正しい属性だけを指定してください。タグに不正な属性を指定した場合,無視されます。
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JSPドキュメントでは,JSP 1.2仕様で必須と規定されているタグの属性は必ず指定してください。必須と規定されている属性を省略した場合の動作は保証されません。
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JSPドキュメントで,子タグとして使用できないタグを子タグとして記述しないでください。子タグとして使用できないタグを子タグとして記述した場合の動作は保証されません。
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文字エンコーディングがUTF-8でBOMが付加されたJSPドキュメントは使用できません。JSPドキュメントの文字エンコーディングにUTF-8を使用する場合,BOMは付加しないでください。JSPドキュメントの文字エンコーディングがUTF-8であり,BOMが付加されている場合,JSPコンパイル時にエラーとなります。
(2) pageディレクティブのpageEncoding属性利用時の注意事項
JSPページのpageディレクティブまたはJSPドキュメントの<jsp:directive.page>タグのpageEncoding属性は正しい値を一度だけ記述してください。
ただし,JSPページのpageディレクティブまたはJSPドキュメントの<jsp:directive.page>タグのpageEncoding属性を複数記述した場合でも,エラーにはなりません。
(3) 標準アクション利用時の注意事項
JSP 1.2仕様で規定されたタグ以外の「jsp:」で始まるタグは記述できません。
(4) カスタムタグ利用時の注意事項
タグ内に同一の属性を複数定義しないでください。JSPページでは,タグ内に同一の属性を複数定義した場合の動作は保証されません。
(5) タグライブラリ利用時の注意事項
プロパティにwebserver.xml.validate=falseを設定した場合,タグライブラリ・ディスクリプタ(TLDファイル)の検証は実施されません。仕様(XMLのスキーマ定義)に従っていないTLDファイルを使用した場合,エラーとならないで動作することがありますが,動作は保証されません。
TLDファイルは仕様(XMLのスキーマ定義)に従って正しく記述してください。
(6) pluginアクション利用時の注意事項
JSPページでのpluginアクションまたはJSPドキュメントでの<jsp:plugin>タグのtype属性に,JSP 1.2仕様で規定された値以外は指定しないでください。JSP 1.2仕様で規定された値以外を指定すると,出力されるtype属性の値が空文字列となります。
(7) paramsアクション利用時の注意事項
必須タグとして<jsp:param>タグ要素を記述するように規定されているため,paramsアクションを記述した場合,または<jsp:params>タグを記述した場合は,必ず<jsp:param>タグ要素を記述してください。
ただし,JSPドキュメントのJSPページでparamsアクションを記述した場合,またはJSPドキュメントの<jsp:params>タグを記述した場合に,<jsp:param>タグ要素を記述していないときでも,エラーにはなりません。