2.16.4 同時実行スレッド数設定の指針(URLグループ単位)
URLグループ単位の同時実行スレッド数制御をする場合の設定の指針について説明します。
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URLグループ単位の同時実行スレッド数制御の設定をする場合,事前に次の内容を設定しておいてください。
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Webコンテナ単位の最大同時実行スレッド数
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Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数,占有スレッド数,実行待ちキューサイズ
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設定する値は,次の順に決定してください。
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URLグループ単位の最大同時実行スレッド数を設定する。
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URLグループ単位の占有スレッド数を設定する。
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URLグループ単位の実行待ちキューサイズを設定する。
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URLパターンを設定する。
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URLグループ単位の最大同時実行スレッド数は,J2EEアプリケーション内にある業務ロジックに対して,適切な値を設定してください。
例えば,特定の業務ロジックの処理が重い場合,その業務ロジックの同時実行スレッド数に上限を設けることで,特定の業務ロジックにアクセスが集中した場合でも,特定の業務ロジックがWebアプリケーション全体の処理能力を占有するのを防ぐことができます。
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URLグループ単位の占有スレッド数は,特定の業務ロジックをWebアプリケーション内のほかの業務ロジックの影響を受けないで実行させるために設定します。
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URLグループ単位の実行待ちキューサイズは,特定の業務ロジックへの流量の上限を設けるために設定します。URLグループ単位の実行待ちキューは,デフォルトの実行待ちキュー,Webアプリケーション単位の実行待ちキューと設定指針は同じです。