2.7.8 実行環境での設定
セッション管理機能を使用する場合,J2EEサーバの設定が必要です。
また,cosminexus.xmlを含まないJ2EEアプリケーションを使用する場合,実行環境でのプロパティの設定または変更が必要です。
- 〈この項の構成〉
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(1) J2EEサーバの設定
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。セッション管理機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。
簡易構築定義ファイルでのセッション管理機能の定義について次の表に示します。
表2‒30 簡易構築定義ファイルでのセッション管理機能の定義
項目
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指定するパラメタ
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設定内容
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セッションパラメタのカスタマイズ
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webserver.session.cookie_config.name
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HTTP Cookieの名称,およびURLのパスパラメタ名を指定します。
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webserver.session.cookie_config.http_only
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HTTP CookieにHttpOnly属性を付けるかどうかを指定します。
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webserver.session.tracking_mode
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HTTPセッションの管理方法を指定します。
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HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定
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webserver.session.max.throwHttpSessionLimitExceededException
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HttpSessionオブジェクト数が上限値を超えた場合にcom.hitachi.software.web.session.HttpSessionLimitExceededException例外をスローするかどうかを指定します。
java.lang.IllegalStateException例外をスローする場合はfalseを指定します。
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webserver.session.max.log_interval
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KDJE39225-Eの出力インターバルを指定します。
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セッションIDおよびHTTPレスポンスへのサーバID追加
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webserver.session.server_id.enabled
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セッションIDにサーバIDを付加するかどうかを指定します。
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webserver.session.server_id.value
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セッションIDに付加するサーバIDを指定します。
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webserver.container.server_id.enabled
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HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加するかどうかを指定します。
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webserver.container.server_id.name
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HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加する場合に,HTTP Cookieの名前を指定します。
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webserver.container.server_id.value
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HTTPレスポンスに,サーバIDを示すHTTP Cookieを追加する場合に,HTTP Cookieの値を指定します。
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簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
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(2) J2EEアプリケーションの設定
実行環境でのJ2EEアプリケーションの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルで実施します。セッション管理機能の定義には,WAR属性ファイルを使用します。
WAR属性ファイルで指定するタグは,cosminexus.xmlと対応しています。なお,セッションパラメタのカスタマイズの定義は,Servlet3.0の標準仕様に準拠しています。cosminexus.xmlでの定義については,「2.7.7 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。
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