7.4.3 Javaヒープのメモリサイズの使用状況の確認方法
それぞれのメモリサイズは,アプリケーションを実際に動作させて,メモリ使用量を測定しながらチューニングしていきます。アプリケーションサーバでは,usrconf.cfgファイルに-XX:+HitachiVerboseGCオプションを指定してJ2EEサーバを起動することで,GC実行時の各領域の詳細なメモリサイズを拡張verbosegc情報として出力できます。この出力内容を基にチューニングを実施してください。
拡張verbosegc情報として出力できる主な内容を次に示します。
-
GCの発生日時
-
GC種別
-
GC情報※1
-
GC経過時間
-
Eden情報※1
-
Survivor情報※1
-
Tenured情報※1
-
Metaspace領域情報※1
-
GC要因内容※2
- 注※1
-
GC前後の使用領域長および領域サイズが出力されます。
- 注※2
-
-XX:+HitachiVerboseGCPrintCauseオプションが指定されている場合に出力されます。
拡張verbosegc情報の出力例とFullGCの要因分析方法については,「7.10 拡張verbosegc情報を使用したFullGCの要因の分析方法」を参照してください。また,オプションについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「-XX:[+|-]HitachiVerboseGC(拡張verbosegc情報出力オプション)」を参照してください。
なお,アプリケーションサーバでは,javagcコマンドを使用して,任意のタイミングでFullGCを発生させることもできます。この場合,-vオプションを指定することで,拡張verbosegc情報と同じ内容を出力できます。javagcコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「javagc(GCの強制発生)」を参照してください。