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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


7.4.2 Javaヒープのメモリサイズの設定方法

見積もったメモリサイズは,「7.2.6 SerialGC使用時のJavaVMで使用するメモリ空間の構成とJavaVMオプション」で説明したオプションで指定します。それぞれの領域のメモリサイズの設定方法を次に示します。

Javaヒープ全体のメモリサイズ

-Xmx<size>オプションで最大サイズを指定して,-Xms<size>オプションで初期サイズを指定します。

Tenured領域のメモリサイズ

-XX:NewRatio=<value>オプションで,Javaヒープ全体に対する,Tenured領域とNew領域の分割比を指定します。例えば,「-XX:NewRatio=5」とした場合には,-Xmx<size>オプションで指定したメモリサイズが,次のように分割されます。

New領域のメモリサイズ:Tenured領域のメモリサイズ = 1:5
Survivor領域のメモリサイズとEden領域のメモリサイズ

-XX:SurvivorRatio=<value>オプションで,New領域全体に対する,Survivor領域とEden領域の分割比を指定します。なお,分割比は,Survivor領域のFrom空間およびTo空間に対してEden領域を何倍確保するかの数値で指定します。例えば,「-XX:SurvivorRatio=2」とした場合には,-XX:NewRatio=<value>オプションで決まったNew領域のメモリサイズが,次のように分割されます。

Eden領域のメモリサイズ:From空間のメモリサイズ:To空間のメモリサイズ = 2:1:1
Metaspace領域のメモリサイズ

-XX:MaxMetaspaceSize=<size>オプションで最大サイズを指定して,-XX:MetaspaceSize=<size>オプションで初期サイズを指定します。