Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


5.1.1 WebサーバとJ2EEサーバを同じマシンに配置する場合の使用リソース

WebサーバとJ2EEサーバを同じマシンに配置する場合の使用リソースの見積もりについて,OSごとに説明します。

なお,使用リソースの見積もりの各表にある,「オプション設定ファイル例」については,使用しているOSのバージョン,およびカーネルのバージョンごとに異なります。使用しているOSのマニュアルを参照して,表中の見積もり式を基に見積もった値を設定してください。使用しているOSで該当するカーネルパラメタが設定できない場合には,設定は不要です。

〈この項の構成〉

(1) AIXの場合

AIXの場合の,使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5‒2 使用リソースの見積もり(AIXの場合)

システムリソース

パラメタ

所要量

オプション設定ファイル例

共用メモリ

PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496+リクエスト最大同時処理数※2×14×1,024

プロセス数

リクエスト最大同時処理数※2×2+5

スレッド数

リクエスト最大同時処理数※2×2+41+J2EEサーバのスレッド数※3

ファイルディスクリプタ数

nofiles

J2EEサーバのファイルディスクリプタ数※3+76+リクエスト最大同時処理数※2×4

/etc/security/limits

(凡例)−:該当しません。

注※1

パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.12 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2

Webサーバで同時に処理できるリクエストの最大数を指します。

注※3

J2EEサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。

(2) Linuxの場合

Linuxの場合の,使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表5‒3 使用リソースの見積もり(Linuxの場合)

システムリソース

パラメタ

所要量

オプション設定ファイル例

共用メモリ

SHMMAX

PrfTraceBufferSize※1×1,024+18,496+リクエスト最大同時処理数※2×14×1,024

/proc/sys/kernel/shmmax

プロセス数

threads-max※3

リクエスト最大同時処理数※2×2+5

/proc/sys/kernel/threads-max

スレッド数

threads-max※3

リクエスト最大同時処理数※2×2+41+J2EEサーバのスレッド数※4

ファイルディスクリプタ数

fs.file-max

J2EEサーバのファイルディスクリプタ数※4+76+リクエスト最大同時処理数※2×4

/proc/sys/fs/file-max

(凡例)−:該当しません。

注※1

パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.12 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2

Webサーバで同時に処理できるリクエストの最大数を指します。

注※3

threads-maxパラメタには,プロセス数とスレッド数の合計を指定してください。

注※4

J2EEサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。