3.8.1 Message-driven Beanをアクセスポイントに使用する場合の構成(CJMSプロバイダを使用する場合)
ここでは,CJMSプロバイダを使用してJ2EEサーバ上のMessage-driven Beanを呼び出す構成について説明します。
メッセージの送信側のアプリケーションサーバから,CJMSPブローカーを経由して受信側のアプリケーションサーバを呼び出す構成です。送信側のアプリケーションサーバでは,サーブレット,JSP,Entity Bean,Session BeanまたはMessage-driven Beanで構成されるアプリケーションが動作します。受信側のアクセスポイントになるコンポーネントは,Message-driven Beanです。
(1) システム構成の特徴
最も基本的なメッセージ駆動型のシステムの一つです。
CJMSプロバイダを使用する場合のメッセージ駆動型のシステム構成の例を次の図に示します。
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
- 特徴
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送信側のアプリケーションサーバでは,メッセージを送信するためにJMSインタフェースを使用するJ2EEクライアントアプリケーションとCJMSPリソースアダプタを使用します。
- リクエストの流れ
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アクセスポイントであるMessage-driven Beanは,受信側のアプリケーションサーバのJ2EEサーバ上で動作します。リソースアダプタであるCJMSPリソースアダプタのライブラリは,送信側のアプリケーションサーバのJ2EEサーバ,および受信側のアプリケーションサーバのJ2EEサーバ上で動作します。
送信側のアプリケーションサーバのJ2EEアプリケーションからのリクエスト(メッセージ)は,CJMSPブローカー経由で送られ,受信側のアプリケーションサーバ上のMessage-driven Beanを呼び出します。
なお,送信側のアプリケーションサーバ,受信側のアプリケーションサーバおよびCJMSPブローカーは,同じマシンに配置することもできます。
(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス
それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスについて説明します。
(a) アプリケーションサーバマシン(送信側のアプリケーションサーバマシン)
アプリケーションサーバマシン(サーバ側のアプリケーションサーバマシン)には,Application Serverをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
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J2EEサーバ
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運用管理エージェント
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PRFデーモン
(b) アプリケーションサーバマシン(CJMSPブローカーを配置するマシン)
CJMSPブローカーを配置するマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
起動する必要があるプロセスは,CJMSPブローカーです。なお,CJMSPブローカーは,Management Serverによる運用管理の対象になりません。
(c) アプリケーションサーバマシン(受信側のアプリケーションサーバマシン)
クライアントマシン(クライアント側のアプリケーションサーバマシン)には,Application Serverをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
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J2EEサーバ
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運用管理エージェント
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PRFデーモン
(d) 運用管理サーバマシン
運用管理サーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
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Management Server