Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 仮想化システム構築・運用ガイド


7.6.2 実行方法と実行結果

負荷分散機連携機能を実行できるユーザは,呼び出し元の機能に従います。この機能は,次の表の実行する機能(呼び出し元の機能)から呼び出されます。管理ユニットや仮想サーバを操作して,負荷分散機連携機能が呼び出されると,仮想サーバマネージャは負荷分散機に対して処理を依頼します。負荷分散機へ依頼する処理が実行結果となります。

実行する機能ごとに負荷分散機へ依頼する処理とタイミングを次の表に示します。

表7‒3 実行する機能ごとに負荷分散機へ依頼する処理とタイミング

実行する機能

負荷分散機へ依頼する処理

処理を依頼するタイミング

管理ユニットの削除

VirtualServerの削除

管理ユニットの削除処理を実行する前

管理ユニットからの仮想サーバグループの登録解除

VirtualServerからRealServerの削除

仮想サーバグループの登録解除処理を実行する前

管理ユニット属する仮想サーバへの定義ディレクトリの反映※1

VirtualServerの作成

仮想サーバへ定義ディレクトリの反映処理がすべて完了したあと(仮想サーバが属する管理ユニットに対して,初めて反映処理を実行した場合だけ)※2

VirtualServerへRealServerの追加

仮想サーバへ定義ディレクトリの反映処理がすべて完了したあと(管理ユニット内に初めて反映する仮想サーバがある場合だけ)※2

RealServerの更新(削除および追加)

仮想サーバへ定義ディレクトリの反映処理がすべて完了したあと(簡易構築定義ファイルで論理Webサーバのポート番号を変更している場合だけ)

管理ユニットまたは仮想サーバグループの起動※1

管理ユニットまたは仮想サーバグループに属する仮想サーバに対するRealServerの閉塞解除

すべての仮想サーバの起動処理が完了したあと※3

管理ユニットまたは仮想サーバグループの停止※1

管理ユニットまたは仮想サーバグループに属する仮想サーバに対するRealServerの閉塞

仮想サーバの停止処理を実行する前※4

管理ユニットまたは仮想サーバグループの閉塞※1

管理ユニットまたは仮想サーバグループに属する仮想サーバに対するRealServerの閉塞

機能実行時

管理ユニットまたは仮想サーバグループの閉塞解除※1

管理ユニットまたは仮想サーバグループに属する仮想サーバに対するRealServerの閉塞解除

機能実行時

注※1

複数の仮想サーバに対して負荷分散機の処理を依頼した場合に,一部の仮想サーバに対する処理が失敗したときは,管理ユニットまたは仮想サーバグループに属するすべての仮想サーバで処理に失敗したと見なします。

注※2

定義ディレクトリの反映処理が一度成功した管理ユニットへ,再度,反映処理を実行した場合,ティア別プロパティファイルの設定が変更されていても,負荷分散機上のVirtualServerおよびRealServerの設定は変更されません。設定を変更したい場合は,管理ユニットを再作成する必要があります。

注※3

一部の仮想サーバで起動に失敗している場合は,成功した仮想サーバに対して処理を依頼します。

注※4

管理ユニットまたは仮想サーバグループに属するすべての仮想サーバ対して閉塞処理を依頼するため,一部の仮想サーバで停止に失敗した場合でも,すべての仮想サーバが閉塞状態となります。