7.6.1 設定方法
負荷分散機連携機能を使用する場合は,次の設定が必要になります。
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機能を有効にするための設定
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負荷分散機の接続情報に関する設定
設定で使用するファイルについては,「8. 仮想化システムの構築・運用で使用するファイルとコマンド」を参照してください。
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機能を有効にするための設定
機能を有効にするためには,管理ユニットごとに,どの負荷分散機の接続情報を使用するかを設定する必要があります。ティア別プロパティファイル(tier.properties)のlb.useキーに,「<LB接続情報の識別名>」または「:unit:」を設定すると,機能が有効になります。
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負荷分散機の接続情報に関する設定
負荷分散機の接続情報は,次のファイルで設定します。
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負荷分散機接続設定プロパティファイル(<LB接続情報の識別名>.propertiesまたはtierlb.properties)
使用する負荷分散機,負荷分散機の接続方式などの負荷分散機への接続情報を設定します。負荷分散機接続設定プロパティファイルには,<LB接続情報の識別名>.propertiesとtierlb.propertiesの2種類があります。設定する内容は同じです。負荷分散機の接続情報を設定,管理するユーザによって使い分けます。仮想サーバマネージャ管理者が設定,管理する場合は仮想サーバマネージャの作業ディレクトリに<LB接続情報の識別名>.propertiesを,システム構築者が設定,管理する場合は管理ユニットの定義ディレクトリにtierlb.propertiesを設定します。
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ティア別プロパティファイル(tier.properties)
使用する負荷分散機接続設定プロパティファイル,VirtualServerの名称やポート番号などを設定します。<LB接続情報の識別名>.propertiesを使用する場合は「<LB接続情報の識別名>」を,tierlb.propertiesを使用する場合は「:unit:」をlb.useキーに指定します。
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これらのファイルに設定した情報は,仮想サーバマネージャが負荷分散機に対して処理を依頼するときに読み込まれます。
lb.useキーの指定値と負荷分散機への接続イメージを次の図に示します。
tier.propertiesのlb.useキーに「<LB接続情報の識別名>」を指定すると,仮想サーバマネージャの作業ディレクトリにある<LB接続情報の識別名>.propertiesを参照して負荷分散機に接続します。また,tier.propertiesのlb.useキーに「:unit:」を指定すると,管理ユニットの定義ディレクトリにあるtierlb.propertiesを参照して負荷分散機に接続します。