5.3.1 仮想サーバを障害監視するための設定(JP1/IMの利用)
JP1/IMの障害監視を利用する場合,稼働中の仮想サーバの構成を変更する操作をしたあとに,JP1/IMで管理するシステムの構成定義情報を設定する必要があります。構成定義情報は,構成定義ファイル(jbs_route.conf)で設定します。また,セントラルスコープでシステムを監視するためのホスト情報を設定する必要があります。ホスト情報は,ホスト情報ファイル(jcs_hosts)で設定します。
稼働中の仮想サーバの構成は,仮想サーバグループの登録または登録解除のタイミングで変更されます。それぞれのタイミングで実施する設定を説明します。
なお,各手順の詳細は,次のマニュアルを参照してください。
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JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド
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JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス
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JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス
(1) 仮想サーバグループの登録時に実施する設定
管理ユニットへ登録した仮想サーバグループ内の仮想サーバをJP1/IMの監視対象とする場合は,次の手順で,仮想サーバグループの登録,定義ディレクトリの反映と起動,構成定義情報およびホスト情報の編集を実行します。
- ポイント
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作業を実施するユーザ:システム構築者
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管理用端末マシンから仮想化システム管理用サーバマシンにリモート接続します。
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管理ユニットに仮想サーバグループを登録し,定義ディレクトリを反映して起動します。
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管理用端末マシンからJP1管理用サーバマシンにリモート接続します。
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構成定義ファイル(jbs_route.conf)を編集します。
手順2.で登録して起動した仮想サーバグループ内の仮想サーバを構成定義ファイルに追加します。
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jbsrt_distribコマンドを実行します。
構成定義ファイルが更新されます。
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管理用端末マシンからJP1/IM - Viewのセントラルコンソールを起動します。
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セントラルコンソールの機能を設定します。
自動アクションや,JP1イベントのフィルタリングなどの設定をします。
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管理用端末マシンからJP1管理用サーバマシンにリモート接続します。
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ホスト情報ファイル(jcs_hosts)を編集します。
管理ユニットに登録した仮想サーバグループ内の仮想サーバのホスト名およびIPアドレスをホスト情報ファイルに追加します。
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jcshostsimportコマンドを実行します。
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jco_spmd_reloadコマンドを実行します。
ホスト情報ファイルの内容が有効になります。
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管理用端末マシンからJP1/IM - Viewのセントラルスコープを起動します。
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監視ツリーを自動生成します。
(2) 仮想サーバグループの登録解除時に実施する設定
管理ユニットから登録解除した仮想サーバグループ内の仮想サーバをJP1/IMの監視対象から外す場合は,次の手順で,仮想サーバグループの停止と登録解除,構成定義情報およびホスト情報の編集を実行します。
- ポイント
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作業を実施するユーザ:システム構築者
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管理用端末マシンから仮想化システム管理用サーバマシンにリモート接続します。
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仮想サーバグループを停止して管理ユニットから登録解除します。
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管理用端末マシンからJP1管理用サーバマシンにリモート接続します。
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構成定義ファイル(jbs_route.conf)を編集します。
管理ユニットから登録解除した仮想サーバグループ内の仮想サーバを構成定義ファイルから削除します。
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jbsrt_distribコマンドを実行します。
構成定義ファイルが更新されます。
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管理用端末マシンからJP1/IM - Viewのセントラルコンソールを起動します。
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セントラルコンソールの機能を設定します。
自動アクションや,JP1イベントのフィルタリングなどの設定をします。
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管理用端末マシンからJP1管理用サーバマシンにリモート接続します。
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ホスト情報ファイル(jcs_hosts)を編集します。
管理ユニットに登録した仮想サーバグループ内の仮想サーバのホスト名およびIPアドレスをホスト情報ファイルから削除します。
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jcshostsimportコマンドを実行します。
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jco_spmd_reloadコマンドを実行します。
ホスト情報ファイルの内容が有効になります。
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管理用端末マシンからJP1/IM - Viewのセントラルスコープを起動します。
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監視ツリーを自動生成します。