4.3.2 仮想サーバマネージャの障害からの復旧
ここでは,運用環境を再構築する場合の復旧方法と,仮想サーバマネージャで使用するファイルが壊れた場合の復旧方法について説明します。
(1) 運用環境を再構築する場合の復旧方法
ここでは,運用環境を再構築する必要がある場合の復旧方法について説明します。
障害要因を調査した結果,OSまたはApplication Serverを仮想化システム管理用サーバマシンに再インストールする必要があると判断した場合,次の手順で作業を実施します。
- ポイント
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作業を実施するユーザ:仮想サーバマネージャ管理者
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仮想化システム管理用サーバマシンに接続します。
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OSまたはApplication Serverを再インストールします。
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「4.1.5 仮想サーバマネージャのバックアップの取得」でバックアップを取得している場合は,仮想サーバマネージャのファイルを上書きコピーします。
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仮想サーバマネージャを起動します。
仮想サーバマネージャの起動手順については,「4.1.1 仮想サーバマネージャの起動と停止」を参照してください。
なお,バックアップを取得したあと,実行した操作は復帰できません。バックアップしたあと,管理ユニットに登録した仮想サーバの情報(仮想サーバグループ情報ファイル)は,必要に応じて再登録してください。
(2) 仮想サーバマネージャで使用するファイルが壊れた場合の復旧方法
ここでは,仮想サーバマネージャで使用するファイル(アカウント情報ファイルまたは管理ユニット情報ファイル)が壊れた場合の復旧方法について説明します。
- 参考
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アカウント情報ファイルおよび管理ユニット情報ファイルは,次のディレクトリに格納されています。
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アカウント情報ファイル(account.xmlおよびaccount.xml.bak(account.xmlのバックアップファイル))
<仮想サーバマネージャの作業ディレクトリ>のspoolディレクトリ
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管理ユニット情報ファイル(<管理ユニット名>.xmlおよび<管理ユニット名>.xml.bak(<管理ユニット名>.xmlのバックアップファイル))
<仮想サーバマネージャの作業ディレクトリ>のspool\vmiunit_xmlディレクトリ
仮想サーバマネージャの作業ディレクトリについては,「付録B 仮想サーバマネージャの作業ディレクトリ」を参照してください。
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アカウント情報ファイルおよび管理ユニット情報ファイルの復旧手順を次に示します。なお,仮想サーバマネージャがプロセスダウンしているかどうかで復旧手順が異なります。
- ポイント
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作業を実施するユーザ:仮想サーバマネージャ管理者
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仮想サーバマネージャがプロセスダウンしている場合
仮想サーバマネージャがプロセスダウンしている場合の復旧手順を次に示します。
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ディスクの空き容量を確認して,空き容量が十分でない場合は確保します。
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<管理ユニット名>.xmlを削除します。※
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<管理ユニット名>.xml.bakを<管理ユニット名>.xmlにリネームします。※
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仮想サーバマネージャを起動します。
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アカウント情報ファイルまたは管理ユニット情報ファイルが壊れる直前の作業を実施します。
注※
<管理ユニット名>.xml.bakが壊れた場合,この手順は不要です。<管理ユニット名>.xmlが壊れた場合にだけ実施してください。
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仮想サーバマネージャがプロセスダウンしていない場合
仮想サーバマネージャがプロセスダウンしていない場合の復旧手順を次に示します。
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ディスクの空き容量を確認して,空き容量が十分でない場合は確保します。
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アカウント情報ファイルまたは管理ユニット情報ファイルが壊れる直前の作業を実施します。
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