4.3.1 仮想サーバマネージャの障害要因の調査
ここでは,仮想サーバマネージャの障害要因を調査する方法について説明します。
次のような現象が発生した場合,仮想サーバマネージャや,仮想化システムの運用環境に障害が発生しているおそれがあります。
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仮想サーバマネージャに接続できない
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仮想サーバに接続できない
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JP1/IMなどの障害監視プログラムから障害検知が通知される
これらの現象が発生した場合は,仮想サーバマネージャ管理者は,仮想化システム管理用サーバマシンに接続して,仮想サーバマネージャのプロセスが稼働しているかどうかを確認してください。仮想サーバマネージャのプロセスの稼働状態は,mngsvrutilコマンドのサブコマンド「check」で確認できます。
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仮想サーバマネージャのプロセスが稼働している場合
仮想サーバ上のサーバ通信エージェントのプロセスが稼働しているかどうかを確認してください。仮想サーバ上のサーバ通信エージェントのプロセスが稼働していないときは,そのプロセスを再起動してください。仮想サーバ上のサーバ通信エージェントのプロセスが稼働しているときは,ネットワークダウンが発生しているおそれがあります。運用環境のネットワークの状態を確認してください。
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仮想サーバマネージャのプロセスが稼働していない場合
プロセスダウンが発生しています。プロセスを再起動してください。再起動しても起動されなかったり,同じようにプロセスがダウンしたりするときは,ほかの障害が発生しているおそれがあります。仮想サーバマネージャのログを参照して,障害要因を調査してください。
特定した障害要因がハードウェア障害のときは,修理,交換などをしてから,マシンを再起動してください。なお,マシンやハードディスクを交換する場合は再構築が必要です。手順については,「4.3.2(1) 運用環境を再構築する場合の復旧方法」を参照してください。
また,KEOS10135-Eメッセージが出力されている場合は,ディスクフルなどによって,仮想サーバマネージャで使用するファイル(アカウント情報ファイルまたは管理ユニット情報ファイル)が壊れているおそれがあります。これらのファイルの状態を確認してファイルが壊れる直前に復旧する必要があります。手順については,「4.3.2(2) 仮想サーバマネージャで使用するファイルが壊れた場合の復旧方法」を参照してください。