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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 仮想化システム構築・運用ガイド


1.2.2 ユーザのアカウント管理

仮想サーバマネージャでは,OSのアカウントとは別にアカウントを用意して,仮想サーバマネージャへのアクセスを制御します。あるユーザが仮想サーバマネージャに対して操作すると,仮想サーバマネージャまたは認証サーバのJP1/Baseによってアカウントに対する認証処理が実施され,そのユーザが操作できるかどうかが判定されます。アカウントに対する認証処理を仮想サーバマネージャまたは認証サーバのJP1/Baseのどちらで実施するかは,アカウントの管理方法によって決まります。

〈この項の構成〉

(1) アカウントの種類と操作範囲

仮想サーバマネージャを実行できるアカウントには,次の2種類があります。

仮想サーバマネージャを実行できるアカウントごとの操作範囲を次の図に示します。ここでは,システム構築者アカウントを与えられたシステム構築者が,管理ユニットAだけを作成しているとします。

図1‒10 仮想サーバマネージャを実行できるアカウントごとの操作範囲

[図データ]

参考

JP1/Baseのユーザー管理機能を利用してアカウントを一元管理する場合,アカウントに関する操作は,認証サーバのJP1/Baseで実施します。仮想サーバマネージャのアカウントを操作する機能は無効になります。

仮想サーバマネージャ管理者からシステム構築者アカウントを与えられたシステム構築者は,仮想サーバマネージャ管理者に依頼することなく管理ユニットを作成し,その管理ユニットに属する仮想サーバにアプリケーションサーバを構築して,運用できるようになります。仮想サーバマネージャ管理者アカウントを持つユーザは,仮想サーバマネージャでできるすべての操作が実行できます。そのため,この図の管理ユニットA,BおよびCも操作できます。

(2) アカウントの管理方法

アカウントの管理方法には,仮想サーバマネージャを利用する方法と,JP1/Base(認証サーバ)を利用する方法があります。

(3) アカウントの設定,削除とパスワードの変更

管理方法ごとに,各アカウントの設定,削除の方法と,パスワードの変更方法について説明します。なお,ここで説明するコマンドの参照先については,「8. 仮想化システムの構築・運用で使用するファイルとコマンド」を参照してください。