1.2.1 ユーザの役割と主な作業
仮想化システムの構築・運用に携わるユーザの役割について説明します。また,仮想化システムの構築・運用に直接携わるユーザについては,主な作業も説明します。
仮想化システムの構築・運用に携わるユーザの役割とほかのユーザとの関係を次の表に示します。
表1‒2 仮想化システムの構築・運用に携わるユーザの役割とほかのユーザとの関係
ユーザの種類
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役割
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ほかのユーザとの関係
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仮想サーバマネージャ管理者
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仮想化システムの運用環境を構築して運用します。
主な作業を次に示します。
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仮想サーバマネージャのセットアップと初期設定
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アカウントの管理
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システム構築者
依頼されたアカウントの追加・削除の実施(1.)
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リソース管理者
物理マシンの手配を依頼(2.)
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ネットワーク管理者
ネットワーク環境の構築を依頼(3.)
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アプリケーション開発者
なし
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システム構築者
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仮想化システムのアプリケーション実行環境(アプリケーションサーバ)を構築して運用します。
主な作業を次に示します。
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管理ユニットの作成
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アプリケーションサーバの構築
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管理ユニットや仮想サーバの起動と停止
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リソース管理者
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ITリソース(物理マシンや仮想サーバなど)を管理します。
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仮想サーバマネージャ管理者
依頼された物理マシンの配布(7.)
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システム構築者
依頼された仮想サーバの配布(8.)
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ネットワーク管理者
ネットワーク環境の構築を依頼(9.)
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アプリケーション開発者
なし
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ネットワーク管理者
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システムのネットワーク構成を管理します。
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仮想サーバマネージャ管理者
依頼されたネットワーク環境の構築(10.)
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システム構築者
なし
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リソース管理者
依頼されたネットワーク環境の構築(11.)
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アプリケーション開発者
なし
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アプリケーション開発者
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業務を実行するアプリケーションを開発します。
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仮想サーバマネージャ管理者
なし
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システム構築者
依頼されたアプリケーションの提供(12.)
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リソース管理者
なし
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ネットワーク管理者
なし
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