2.2.7 システム環境をセットアップするときの注意事項
ここでは,システム環境をセットアップするときの注意事項について説明します。
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セットアップウィザードを実行できるユーザは次のとおりです。次に示すユーザ以外がセットアップウィザードを実行した場合,エラーとなります。
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Windowsの場合
管理者特権でコマンドを実行してください。
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UNIXの場合
root権限のあるユーザでコマンドを実行してください。
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コマンドを実行している間は,Ctrl+Cキーなどで外部から停止しないでください。
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セットアップ処理の途中でエラーが発生した場合は,セットアップ処理は停止され,セットアップ失敗の画面が表示されます。この場合,セットアップ中のシステムを削除してから再度セットアップを実行してください。セットアップ中のシステムを削除するには,セットアップウィザードでアンセットアップを実行します。アンセットアップについては「3.3.1 システム環境をアンセットアップする」を参照してください。
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セットアップウィザード操作時に,設定値の入力を求められている場合に何も入力しないでEnterキーを押すと,設定項目にデフォルト値が適用されます。なお,デフォルト値がない設定項目もあります。デフォルト値がない設定項目でEnterキーを押すとエラーとなり,再度設定値の入力が求められます。
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設定値の入力を求められている場合に,設定できない値を入力してEnterキーを押すとエラーとなり,次の画面が表示されます。
図2‒1 設定できない値を入力した場合の画面 -
設定できる値が「0文字以上」の設定項目について設定値の入力を求められている場合に何も入力しないでEnterキーを押すと,空文字が適用されます。
なお,一度値を設定した項目について値を再入力する場合は次の画面が表示されます。
図2‒2 設定できる値が「0文字以上」の設定項目について値を再入力する場合の画面 この画面が表示された場合に何も入力しないでEnterキーを押すと,設定済みの値は適用されないで,空文字が適用されます。
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セットアップウィザードでは,セットアップウィザードを実行するホスト上にだけシステム環境をセットアップできます。ほかのホスト上にはシステム環境をセットアップできません。
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標準セットアップでセットアップウィザードを実行すると,次の表に示すポート番号を使用したシステム環境がセットアップされます。
表2‒4 標準セットアップで使用するポート番号 ポート番号
用途
80
Webサーバのポート番号
900
インプロセスのネーミングサービスのポート番号
8008
httpのポート番号
28008
管理用サーバのポート番号
20295
運用管理エージェントのポート番号
23152
RMIレジストリのポート番号
28005
Management Server終了要求受信ポート番号
28009
Management Server内部通信用ポート番号
28080
Management Server接続HTTPポート番号
これらのポート番号をすでに使用している場合は,標準セットアップでは構築できません。[セットアップ方法の選択]画面で「2」(カスタムセットアップ)を入力して,次の画面で重複しないポート番号を設定してください。
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[運用管理機能の設定]画面
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[システム環境の設定]画面
なお,ポート番号以外を標準セットアップと同じ設定にする場合は,[運用管理ユーザの設定]画面,[J2EEサーバの起動ユーザの設定]画面(UNIXの場合)および[システム構成の選択]画面で「1」(デフォルト)を入力してセットアップしてください。
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セットアップに失敗した場合に[セットアップ失敗]画面でyを入力すると,障害に対処するための資料として,snapshotログが自動的に収集されます。
snapshotログの格納先と収集内容を次に示します。
snapshotログの格納先
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<セットアップウィザードのログの出力先>/snapshot.zip
snapshotログの収集内容
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<Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/config/snapshotlog.confで示す範囲
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<セットアップウィザードのログの出力先>/setupwizard<ファイル面数>.log
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<セットアップウィザードのログの出力先>/maintenance/setupwizard<ファイル面数>.log
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<Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/setup/config/
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<Application Serverのインストールディレクトリ>/manager/setup/tmp/
<セットアップウィザードのログの出力先>は,setup.cfgのsetup.log.dirで指定した出力先です。setup.cfgについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.18 setup.cfg(セットアップウィザード用設定ファイル)」を参照してください。
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セットアップウィザードで使用するファイルの一覧を次の表に示します。