1.1 運用管理機能のツールとは
アプリケーションサーバの運用管理機能では,次のツールを提供しています。これらのツールは,使用したい手段(画面,コマンドなど)や,構築したいシステム構成によって選択できます。また,これらのツールは同じ運用管理機能で動作するので,作業のタイミング(構築,運用)や,設定する内容によって使用するツールを使い分けることができます。
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セットアップウィザード
構築時に使用するツールです。対話型ウィザードで表示される画面に従って,項目を選択または設定するとシステムが構築できます。
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運用管理ポータル
構築時,運用時に使用するツールです。GUI画面の画面項目を選択,またはテキストで値を入力するとシステムが構築できます。
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Smart Composer機能
構築時,運用時に使用するツールです。ファイルでパラメタを設定し,コマンドでファイルの内容を反映するとシステムが構築できます。
オンライン業務を実行する,WebサーバとJ2EEサーバを配置するシステムを構築する場合は,システムの構築時にはセットアップウィザード,運用時には運用管理ポータルを使用します。セットアップウィザードを使用すると,製品をインストールしたあとは,対話形式で作業を進めるだけで,アプリケーションサーバがデフォルトで提供する機能を設定したシステムをスムーズに構築できます。運用管理ポータルを使用すると,GUI画面の表示項目やボタンをクリック操作するだけで,システム全体を一括で起動,停止したり,システムの稼働状況を確認したりする運用ができます。詳細設計が済んだシステムを構築する場合は,Smart Composer機能を使用します。
ただし,次の要件を満たす場合は,セットアップウィザードでは構築できません。この場合,運用管理ポータルまたはSmart Composer機能を使用してシステムを構築してください。
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バッチ業務のアプリケーション(バッチアプリケーション)を実行するシステムを構築したい