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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


cscmsgtk(メッセージトラッキング機能の起動)

〈このページの構成〉

形式

cscmsgtk [-h]
         -prf <性能解析トレースファイル名>
         [-date [<読み込み開始日時>],[<読み込み終了日時>]]

機能

指定した条件の性能解析トレースを読み込み,メッセージトラッキング機能を起動します。メッセージトラッキング機能が起動すると,メッセージトラッキング専用の対話型のプロンプトが表示されます。このプロンプトは,メッセージトラッキング機能で使用するコマンド(メッセージトラッキングプロンプト専用のコマンド)の入力待ち状態となります。

性能解析トレースファイル名は,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

このコマンドの使用方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「7.10 メッセージトラッキングを利用した障害解析」を参照してください。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-prf <性能解析トレースファイル名> 〜((1−200バイト))

メッセージトラッキング機能の起動時に読み込む性能解析トレースのファイル名(CSV形式)を絶対パス,または相対パスで指定します。指定したファイルがない場合,異常終了します。

-date [<読み込み開始日時>],[<読み込み終了日時>] 〜<半角数字>

メッセージトラッキング機能の起動時に読み込む性能解析トレースの範囲を指定します。なお,読み込み開始日時および読み込み終了日時は,次のどれかの形式で指定してください。また,日時には存在するものを指定してください。

形式1:hhmmssMMddyyyy

形式2:hhmmssMMdd

形式3:hhmmss

  • hh:時(00≦hh≦23)

  • mm:分(00≦mm≦59)

  • ss:秒(00≦ss≦59)

  • MM:月(01≦MM≦12)

  • dd:日(01≦dd≦31)

  • yyyy:西暦年(1970≦yyyy)

西暦年だけを省略した場合(形式2),コマンド実行時の西暦年を設定します。西暦年,月,および日を省略した場合(形式3),コマンド実行時の西暦年,月,および日を設定します。読み込み開始日時を省略した場合は,最も古い性能解析トレースから読み込みます。読み込み終了日時を省略した場合は,最も新しい性能解析トレースまで読み込みます。

メッセージトラッキングプロンプトで使用するコマンド

障害解析コマンド

形式
prf <ルートアプリケーション情報のIPアドレス>/<ルートアプリケーション情報のプロセスID>/<ルートアプリケーション情報の通信番号>
[<通番>]
説明

指定したルートアプリケーション情報に一致する性能解析トレースの情報を出力します。

ルートアプリケーション情報のIPアドレス/ルートアプリケーション情報のプロセスID/ルートアプリケーション情報の通信番号

指定したルートアプリケーション情報の一連のトレースの内容を出力します。

通番

指定した性能解析トレースの詳細情報を出力します。

一覧表示コマンド

形式
ls [-e] [-t] [<表示する件数>]
説明

ルートアプリケーション情報の一覧を出力します。出力開始日時の昇順に出力されます。

-e

エラーが発生したルートアプリケーション情報を出力します。リターンコードが0以外のトレースを含むルートアプリケーション情報だけが出力されます。

-t

ルートアプリケーション情報が示す一連の性能解析トレースで,最初に出力されたトレースから最後に出力されたトレースまでの経過時間が長いルートアプリケーション情報を出力します。経過時間の昇順に出力されます。

表示する件数

指定した件数のルートアプリケーション情報を出力します。性能解析トレースの出力開始日時が新しい方から,指定した件数分が出力されます。

参考

オプションは「-et」のように,続けて指定することもできます。

(例)表示件数を3件に指定した場合

   ls -et 3

解析対象絞り込みコマンド

形式
focus [<絞り込み日時>]
説明

指定した絞り込み日時に実行していた処理のトレースだけを解析対象に絞り込みます。

絞り込み日時

性能解析トレースの絞り込み日時を次のどれかの形式で指定します。また,日時には存在するものを指定してください。

形式1:hhmmssMMddyyyy

形式2:hhmmssMMdd

形式3:hhmmss

  • hh:時(00≦hh≦23)

  • mm:分(00≦mm≦59)

  • ss:秒(00≦ss≦59)

  • MM:月(01≦MM≦12)

  • dd:日(01≦dd≦31)

  • yyyy:西暦年(1970≦yyyy)

西暦年だけを省略した場合(形式2),コマンド実行時の西暦年を設定します。西暦年,月,および日を省略した場合(形式3),コマンド実行時の西暦年,月,および日を設定します。

メッセージトラッキング機能の起動時の範囲に解析対象を戻したい場合は,絞り込み日時の指定を省略してfocusコマンドを実行します。

出力モード切り替えコマンド

形式
mode {normal|detail}
説明

性能解析トレースの出力モードを切り替えます。

  • normal

    標準出力モードで出力します。サービスプラットフォームのトレースポイントで取得される性能解析トレースだけが出力されます。

  • detail

    詳細出力モードで出力します。すべての性能解析トレースが出力されます。

トレース取得ポイント表示コマンド

形式
id {<イベントID>|list}
説明

性能解析トレースの取得ポイントを表示します。

  • イベントID

    指定したイベントIDのトレース取得ポイントが表示されます。

  • list

    サービスプラットフォームのすべてのトレース取得ポイントが表示されます。

終了コマンド

形式
quit
説明

メッセージトラッキングプロンプトを終了します。

ヘルプ表示コマンド

形式
help|?
説明

ヘルプ情報を表示します。

入力例

(1)すべてのトレースを読み込む場合
cscmsgtk -prf prf_trace.csv
(2)コマンド実行日の8時45分00秒から17時15分00秒の間に取得したトレースを読み込む場合
cscmsgtk -prf prf_trace.csv -date 084500,171500
(3)コマンド実行年の3月23日8時45分00秒から3月24日17時15分00秒の間に取得したトレースを読み込む場合
cscmsgtk -prf prf_trace.csv -date 0845000323,1715000324
(4)2008年3月23日8時45分00秒から2008年3月24日17時15分00秒の間に取得したトレースを読み込む場合
cscmsgtk -prf prf_trace.csv -date 08450003232008,17150003242008
(5)コマンド実行日の17時15分00秒以前に取得したすべてのトレースを読み込む場合
cscmsgtk -prf prf_trace.csv -date ,171500
(6)コマンド実行日の8時45分00秒以降に取得したすべてのトレースを読み込む場合
cscmsgtk -prf prf_trace.csv -date 084500,

注意事項