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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


3.5.1 FTP受付定義ファイル

〈この項の構成〉

(1) 形式

[urecp-ftp.resource-adapter=受付処理が使用するFTPインバウンドアダプタの表示名]
[urecp-ftp.pooled-instance.minimum=カスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最小数]
[urecp-ftp.pooled-instance.maximum=受付処理およびカスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最大数]
[urecp-ftp.ejb-transaction-timeout=受付処理およびカスタム受付フレームワークのEJBトランザクションタイムアウト時間]
[urecp-ftp.work-dir.auto-delete={true|false}]
[urecp-ftp.common-dir-file.auto-delete={true|false}]
[urecp-ftp.list-command-path-extraction={true|false}]

(2) 機能

FTP受付をセットアップしたあとに設定変更できる内容を設定します。FTP受付開始時に,FTP受付定義ファイルに設定した内容が有効になります。

なお,FTP受付に対してFTP受付定義ファイルが設定されていない場合,FTP受付定義ファイルで設定できるすべてのプロパティに,デフォルト値が仮定されます。この場合,FTP受付のデプロイ時,およびFTP受付の起動時にKDEC00410-Wメッセージを出力します。

FTP受付定義ファイルは「cscurecpftp.properties」というファイル名で作成します。「cscurecpftp.properties」以外のファイル名で作成した場合,そのファイルは無視されます。

(3) ファイルの格納先

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\ftprecp\templates\cscurecpftp.properties

(4) 設定できるプロパティ

urecp-ftp.resource-adapter=受付処理が使用するFTPインバウンドアダプタの表示名 〜<半角英数字とアンダーバー(_)>((0−240文字))<<Connector属性ファイルのdisplay-nameタグの設定値>>

受付処理が使用する,FTPインバウンドアダプタの表示名を指定します。大文字と小文字は区別されます。このプロパティは省略できます。

ここでは,Connector属性ファイルのdisplay-nameタグの設定値を指定してください。

このプロパティを省略,またはこのプロパティに値を指定しなかった場合,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)実行時に,値のチェック処理を実行しません。

urecp-ftp.pooled-instance.minimum=カスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最小数 〜<数字>((0−2147483647))<<0>>

カスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最小数を指定します。なお,受付処理のプール内のインスタンスの最小数は固定値です。このプロパティで変更することはできません。

urecp-ftp.pooled-instance.maximumプロパティの値(受付処理およびカスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最大数)以下の値を指定してください。

このプロパティを省略,またはこのプロパティに値を指定しなかった場合,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)実行時に,値のチェック処理を実行しません。また,コマンド制御(MBean)実行時に,FTP受付のカスタムアダプタ用アプリケーション統合属性ファイルの対象となる要素に値を適用しません。

urecp-ftp.pooled-instance.maximum=受付処理およびカスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最大数 〜<数字>((0−2147483647))<<0>>

受付処理およびカスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最大数を指定します。

urecp-ftp.pooled-instance.minimumプロパティの値(カスタム受付フレームワークのプール内インスタンスの最小数)以上の値を指定してください。

0を指定した場合,受付処理およびカスタム受付フレームワークのプール内のインスタンスの最大数には,1が設定されます。

このプロパティを省略,またはこのプロパティに値を指定しなかった場合,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)実行時に,値のチェック処理を実行しません。また,コマンド制御(MBean)実行時に,FTP受付のアプリケーション統合属性ファイルの対象となる要素に値を適用しません。

urecp-ftp.ejb-transaction-timeout=受付処理およびカスタム受付フレームワークのEJBトランザクションタイムアウト時間 〜<数字>((0−2147483647))<<0>>

受付処理およびカスタム受付フレームワークのEJBトランザクションタイムアウト時間を秒単位で指定します。0を指定した場合,J2EEサーバに設定されたデフォルトのタイムアウト値で動作します。

このプロパティを省略,またはこのプロパティに値を指定しなかった場合,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)実行時に,値のチェック処理を実行しません。また,コマンド制御(MBean)実行時に,FTP受付のカスタムアダプタ用アプリケーション統合属性ファイルの対象要素に値を適用しません。

数字以外の値や範囲外の値が指定された場合は,運用コマンドおよびコマンド制御(MBean)実行時にエラーとなります。

urecp-ftp.work-dir.auto-delete={true|false} 〜<<true>>

FTP受付が作業フォルダを自動的に削除するかどうかを指定します。

urecp-ftp.common-dir-file.auto-delete={true|false} 〜<<false>>

FTP受付が共通フォルダ内のファイルを自動的に削除するかどうかを指定します。

urecp-ftp.list-command-path-extraction={true|false} 〜<<false>>

FTP受付がGETINFOオペレーションの情報取得パス情報を抽出するかどうかを指定します。

(5) 記述例

記述例を次に示します。

urecp-ftp.resource-adapter=FTP_Inbound_Adapter
urecp-ftp.work-dir.auto-delete=true

(6) 注意事項

FTP受付定義ファイルの内容が不正な場合,FTP受付のデプロイ時にエラーとなります。