Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


付録J.5 旧バージョンからの仕様変更の一覧

09-71からサービスプラットフォーム 11-20までの仕様変更を示します。

〈この項の構成〉

(1) ログの出力先に関する仕様変更

変更内容

次に示すHCSCコンポーネントのログ出力先が変更されました。

表J‒1 ログ出力先の変更

分類

変更の概要

参照個所

TP1アダプタ

次に示すログの出力先を変更した。

  • 例外ログ

  • メソッドトレース

  • データトレース

7.4.7

7.7.6

Object Accessアダプタ

次に示すログの出力先を変更した。

  • 例外ログ

  • メソッドトレース

  • データトレース

7.4.7

7.7.8

Message Queueアダプタ

次に示すログの出力先を変更した。

  • 例外ログ

  • メソッドトレース

  • データトレース

7.4.7

7.7.10

FTPインバウンドアダプタ

次に示すログの出力先を変更した。

  • メッセージログ

  • 保守用ログ

  • FTPプロトコルトレース

  • 転送履歴ログ

  • リソースアダプタ間共通ログ

7.7.11

FTPアダプタ

次に示すログの出力先を変更した。

  • FTPプロトコルトレース

7.7.11

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

表「ログ出力先の変更」に示すログの出力先として,移行前に有効になっていたログ出力先を指定してください。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの

項目「互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業」に示す作業を実施しないと,表「ログ出力先の変更」に示すログ出力先が変更されます。

(2) ユーザ定義受付に関する仕様変更

変更内容

任意のビジネスプロセスを呼び出せるユーザ定義受付を追加しました。それにあわせて,09-87までのユーザ定義受付の呼称を変更しました。

これによって,ユーザ定義受付の呼称は次のようになります。

  • ユーザ定義受付(呼出先固定) …09-87までのユーザ定義受付

  • ユーザ定義受付(呼出先選択) …11-00で追加

製品およびマニュアルでは,この2つの総称として「ユーザ定義受付」を使用しています。

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの

既存の業務アプリケーションの動作に影響はありません。

(3) サービスアダプタ定義画面の基本画面に関する仕様変更

変更内容

サービスアダプタ定義画面の基本画面から,項目「フォーマットID」を削除しました。フォーマットIDは,サービスアダプタ定義画面の保存時に自動的に一意なIDが採番されるようになります。

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの

なし。

(4) メッセージテキストKEOS52272-Iに関する仕様変更

変更内容

メッセージKEOS52272-Iに,セットアップしたSOAPモード(SOAP1.1モード,またはSOAP1.1/1.2併用モード)を出力するようにしました。

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの

なし。

(5) TP1アダプタの障害対策に関する仕様変更

変更内容

TP1アダプタのトレースファイルへTP1/Client/Jのデータトレースを出力しないように変更しました。

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの

TP1アダプタ実行環境プロパティファイルとTP1アダプタ通信構成定義ファイルに,次に示す定義がある場合に影響があります。

TP1アダプタ実行環境プロパティファイル
trace.level=20
TP1アダプタ通信構成定義ファイル

<connect_mode>の要素の値にRAPを指定

<active_mode>の要素を省略,または要素の値にSTANDを指定

移行する場合に必要な条件

マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「付録A.3 TP1/Client/Jの障害対策」を参照し,TP1/Client/Jのトラブルシュート機能を使用して,TP1/Client/Jのデータトレースを取得してください。

(6) 非推奨とする機能に関する仕様変更

変更内容

使用頻度の低い機能を非推奨としました。非推奨にする機能と代替機能を次に示します。

(a) 電文履歴の管理機能

非推奨とする機能

代替機能

  • csmlshistoryコマンド

  • csmdeletehistoryコマンド

  • cscutilコマンドのhistoryオプション

  • SQLスクリプトファイル内の次に示すテーブル

    CSCMSG_<individualname>_EXECHISTORY

    CSCMSG_<individualname>_EXECHISTORY_I

ユーザ電文トレース機能

(凡例)

<individualname>:クラスタ名またはHCSCサーバ名

(b) HCSCサーバの状態表示

非推奨とする機能

代替機能

csmlsstateコマンド

  • cscstatusコマンド

  • cscsvconfigコマンド

(c) HCSCサーバのロケーション情報表示機能

非推奨とする機能

代替機能

  • csmlslocationコマンド

  • csmlsreceptionコマンド

  • cscstatusコマンド

  • cscreplsコマンド

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの

なし。

(7) カスタム受付のリクエスト処理に関する仕様変更

変更内容

HTTP受付とカスタム受付フレームワークで,ユーザ電文がnullまたは空文字の場合に,ビジネスプロセスで変数初期化エラーが発生しないように変更しました。

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの
  • HTTP受付でボディ電文を指定しないでリクエスト処理を実行する場合

  • カスタム受付フレームワークのAPIを利用したユーザ定義受付を利用してリクエスト処理を実行する場合

(8) HCSCサーバの起動時間に関する仕様変更

変更内容

J2EEサーバの起動時間を45秒から7秒に変更することで,HCSCサーバの起動時間を短縮しました。

互換性を重視したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

推奨機能を使用したシステムへ移行する場合に必要な作業

作業はありません。

影響を受けるもの

なし。