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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


7.9.1 HCSCサーバのシステム運用ができなくなった場合の回復方法

HCSCサーバで障害が発生し,システムの運用ができない場合は,次のように対処してください。

〈この項の構成〉

(1) 復旧に必要な情報

HCSCサーバの復旧に必要な情報を次に示します。

(2) 復旧手順

  1. cscrepctlコマンドを実行して,リポジトリをエクスポートし,現在のリポジトリ情報をバックアップします。

    cscrepctl -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -export <ファイル名>
  2. cscsvunsetupコマンドを実行して,障害が発生したHCSCサーバをアンセットアップします。

    cscsvunsetup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <アンセットアップするHCSCサーバ名>

    cscsvunsetupコマンドを実行してエラーが発生する場合は,手順3.を実施してください。エラーが発生しない場合は,手順4.を実施してください。

  3. 障害の内容に応じてコマンドを実行します。

    • HCSCサーバのあるマシンとの間で通信障害が発生する場合

      cscsvunsetupコマンドを実行して,障害が発生したHCSCサーバをアンセットアップします。

      cscsvunsetup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <アンセットアップするHCSCサーバ名> -ignore
    • リポジトリまたはシステム構成定義でバージョン不一致が発生する場合

      リポジトリルート配下を手動で削除してください。

  4. 不要なリソースが残っているかどうかを確認し,不要なリソースが残っている場合は手動で削除します。

    不要なリソースの確認については,「7.5.3 HCSCサーバのセットアップおよびアンセットアップ時の回復方法」を参照してください。

  5. cscsvsetupコマンドを実行して,HCSCサーバをセットアップします。

    cscsvsetupコマンドの-propfileオプションには,障害が発生したHCSCサーバで設定したHCSCサーバ構成定義ファイルを指定してください。

    cscsvsetup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -cluster <クラスタ名> -propfile <HCSCサーバ構成定義ファイル名>
  6. cscrepctlコマンドを実行して,手順1でバックアップしたリポジトリ情報をインポートします。

    cscrepctl -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -import <ファイル名>
  7. 必要に応じてcsccompodeployコマンドを実行して,ビジネスプロセスやサービスアダプタを配備します。

    • ビジネスプロセスを配備する場合

      csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <ビジネスプロセスのサービスID>
    • サービスアダプタを配備する場合

      csccompodeploy -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <サービスアダプタのサービスID>