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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


5.3.37 サービスアダプタを停止する

サービスアダプタの停止の前提条件と停止方法について説明します。

注意事項

サービスアダプタは,デプロイ,アンデプロイ,キャッシュの登録を繰り返すと,不要なキャッシュが増加します。サービスアダプタのキャッシュは,csccompostopコマンド(HCSCコンポーネントの停止)では削除されません。不要なキャッシュを削除するには,cscsvstopコマンドを実行してHCSCサーバを停止してください。その後,デプロイを再実行してください。

〈この項の構成〉

(1) 前提条件

サービスアダプタを停止するには,次の条件を満たす必要があります。

(2) 停止方法

サービスアダプタを停止する方法を次に示します。

(a) 画面の場合

運用環境の画面を利用してサービスアダプタを停止する手順を次に示します。

  1. ツリービュー上で,停止するサービスアダプタをダブルクリックします。

    ダブルクリックしたサービスアダプタの情報がエディタエリアの稼働運用ページに表示されます。

    サービスアダプタの稼働運用ページの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「4.4 稼働運用ページ」を参照してください。

  2. 稼働運用ページに表示された内容を確認し,[停止]ボタンをクリックします。

    サービスアダプタの停止を確認するダイアログが表示されます。

  3. ダイアログに表示された内容を確認し,[OK]ボタンをクリックします。

    サービスアダプタの停止処理が開始されます。停止処理中のログはコンソールビューに出力されます。

    [キャンセル]ボタンをクリックした場合は,停止処理を実行しないで稼働運用ページに戻ります。

    サービスアダプタの停止処理が完了すると,実行結果を示すダイアログが表示されます。

  4. 実行結果を示すダイアログを確認します。

    停止処理が成功した場合

    [OK]ボタンをクリックして,稼働運用ページに戻ります。

    稼働運用ページでは,サービスアダプタの状態が「停止状態」になります。また,[停止]ボタンが非活性化し,[開始]ボタンが活性化します。

    停止処理が失敗した場合

    ダイアログにエラーの内容が表示されます。詳細情報に表示されるメッセージIDを参照して対処してください。

(b) コマンドの場合

サービスアダプタを停止するには,運用環境でcsccompostopコマンドまたはcscutilコマンドを実行します。

csccompostopコマンドおよびcscutilコマンドは,次の場合に使用します。

  • csccompostopコマンド

    該当するリポジトリが存在する運用環境で,サービスアダプタを停止する場合。

  • cscutilコマンド

    該当するリポジトリがなく,cscutilコマンドが使用できる環境(例えば,JP1で直接運用している実行環境)でサービスアダプタを停止する場合。

それぞれのコマンドの実行方法を次に説明します。

●csccompostopコマンドの場合

運用環境でcsccompostopコマンドを実行します。

csccompostopコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csccompostop(HCSCコンポーネントの停止)」を参照してください。

csccompostopコマンドの実行形式を次に示します。

クラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているサービスアダプタを一括して停止する場合(クラスタ単位)

クラスタ名と-allオプションを指定して実行します。

-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているサービスアダプタが一括して停止されます(停止されていないビジネスプロセスおよびユーザ定義受付も同時にすべて停止されます)。

csccompostop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -all

ビジネスプロセスおよびユーザ定義受付を停止しないでユーザ定義受付だけを停止する場合は,サービスアダプタのサービスIDを指定します。

csccompostop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -name <サービスアダプタのサービスID>
HCSCサーバに配備されているサービスアダプタを一括して停止する場合(HCSCサーバ単位)

HCSCサーバ名と-allオプションを指定して実行します。

-cscオプションで指定したHCSCサーバに配備されているサービスアダプタが停止されます(停止されていないビジネスプロセスおよびユーザ定義受付も同時にすべて停止されます)。

csccompostop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all

ビジネスプロセスおよびユーザ定義受付を停止しないでサービスアダプタだけを停止する場合は,サービスアダプタのサービスIDを指定します。

csccompostop -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <サービスアダプタのサービスID>
●cscutilコマンドの場合

運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにcompoを,また-operationオプションにstopを指定します。

cscutilコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。

cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。

プロパティ定義ファイルを使用しない場合

-propsオプションにサービスアダプタのサービスID,HCSCサーバ名およびJ2EEサーバ名を指定します。

cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target compo -operation stop -props "AdapterName=<サービスアダプタのサービスID>, CSCSrvName=<HCSCサーバ名>, J2EESrvName=<J2EEサーバ名>"

cscutilコマンドに指定するManager名,サービスアダプタのサービスID,HCSCサーバ名およびJ2EEサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。

プロパティ定義ファイルを使用する場合

-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。

cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target compo -operation stop -propfile <プロパティ定義ファイル名>