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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


5.3.16 HCSCサーバの情報を確認する

HCSCサーバの情報は,画面とコマンドで参照できる情報が異なります。参照できる情報の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の該当する画面,コマンドの内容を参照してください。

HCSCサーバの情報を参照する前提条件と参照方法について次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) 前提条件

HCSCサーバの情報を参照するには,HCSCサーバが構築後である必要があります。

(2) 参照方法

HCSCサーバの情報を参照する方法を次に示します。

(a) 画面の場合

ツリービュー上で,情報を参照するHCSCサーバをダブルクリックします。ダブルクリックしたHCSCサーバの情報は,エディタエリアに表示されます。エディタエリアの基本情報ページおよび稼働運用ページを表示して,HCSCサーバの情報を確認できます。

HCSCサーバの基本情報ページの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「4.2 基本情報ページ」を参照してください。HCSCサーバの稼働運用ページの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「4.4 稼働運用ページ」を参照してください。

なお,HCSCサーバの稼働状態については,ツリービューに表示されるアイコンで確認することもできます。表示されるアイコンの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「4.1 画面構成(運用環境)」を参照してください。

(b) コマンドの場合

HCSCサーバの情報を参照するには,cscstatusコマンドまたはcscutilコマンドを実行します。

cscstatusコマンドおよびcscutilコマンドは運用環境から実行できます。各コマンドは,次の場合に使用します。

  • cscstatusコマンド

    HCSCサーバの動的情報(稼働状況)を参照する場合に使用します。

  • cscutilコマンド

    HCSCサーバの静的情報(HCSCサーバセットアップ定義ファイル,またはHCSCサーバランタイム定義ファイルで設定した定義情報)を参照する場合に使用します。

    実際の動作に反映されている情報が定義情報として出力されます。ユーザが設定した情報は,HCSCサーバの起動時,または受付の開始時に反映されます。

    次のどちらかの場合には,前回HCSCサーバを起動したとき,または受付を開始したときに設定した情報が出力されます。

    • HCSCサーバの起動中に定義情報を設定し,そのあとHCSCサーバを再起動しない場合

    • 受付の開始中に定義情報を設定し,そのあと受付を再開始しない場合

それぞれのコマンドの実行方法を次に説明します。

●cscstatusコマンドの場合

運用環境でcscstatusコマンドを実行します。

cscstatusコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscstatus(状態表示)」を参照してください。

cscstatusコマンドの実行形式を次に示します。

すべてのHCSCサーバの情報を参照する場合

オプションを指定しないで実行します。

cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード>
特定のHCSCサーバの論理サーバの情報を参照する場合

-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「system」を指定します。

cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type system
特定のHCSCサーバの受付の情報を参照する場合

-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「reception」を指定します。

cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type reception
特定のHCSCサーバのHCSCコンポーネントの情報を参照する場合

-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「compo」を指定します。

cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type compo
●cscutilコマンドの場合

運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにserverを,また-operationオプションにget_infoを指定します。

cscutilコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。

cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。

プロパティ定義ファイルを使用しない場合

-propsオプションにHCSCサーバ名を指定します。

cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target server -operation get_info -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>"

cscutilコマンドに指定するManager名およびHCSCサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。

プロパティ定義ファイルを使用する場合

-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。

cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Manager名> -target server -operation get_info -propfile <プロパティ定義ファイル名>
コマンド実行時の出力情報

コマンド実行時の出力情報と意味を次の表に示します。なお,次の表に示す出力情報以外の出力情報はトラブルシューティング用の保守情報です。

表5‒1 HCSCサーバの情報を参照するコマンドの出力情報

出力される項目

出力される内容

server-status

HCSCサーバの状態が出力されます。

  • active(起動状態)

  • inactive(停止状態)

  • starting(起動処理中)

  • stopping(停止処理中)

request-service-status

標準受付の状態が出力されます。なお,HCSCサーバが停止している場合は,表示されません。

  • active(開始状態)

  • inactive(停止状態)

  • starting(開始処理中)

  • startfailed(開始失敗状態)

  • stopping(停止処理中)

  • stopfailed(停止失敗状態)

注※

HCSCサーバの状態の取得に要した時間が,HCSCサーバランタイム定義ファイルのcsc-command-timeoutで設定したコマンドタイムアウト時間以上となった場合にも,inactiveで出力されます。