1.4.4 複数のHCSCサーバでHAクラスタを構成する運用
サービスプラットフォームでは,実行環境にセットアップされた複数のHCSCサーバを,2つずつ組み合わせたコールドスタンバイ構成でクラスタリングし,実行系と待機系を1対1で運用するシステム(1:1系切り替えシステム)を構築できます。この構成をHAクラスタ構成といいます。
HCSCサーバをクラスタリングした場合の構成(HAクラスタ構成)を次の図に示します。
HAクラスタを構成するには,クラスタソフトウェアが必要です。サービスプラットフォームでは次のクラスタソフトウェアを利用します。
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Windowsの場合:Windows Server Failover Cluster
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UNIXの場合:HAモニタ
クラスタリングされた1:1系切り替えシステムでは,実行系に何らかの障害が発生すると,クラスタソフトウェアがこれを検知して,自動的に待機している系に切り替えて業務を続行します。システムがより冗長な構成になり,一方の系で障害が発生してもサービス部品を継続して運用できるようになります。
なお,クラスタソフトには,障害を検知した場合に待機系HCSCサーバが自動的に起動されるよう次の設定をしておきます。
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待機系HCSCサーバの起動
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待機系HCSCサーバの標準受付の開始
- 注意事項
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HAクラスタを構成する2つのHCSCサーバには,同じHCSCコンポーネントが配備されている必要があります。また,OSやユーザも実行系と待機系で同じにしておく必要があります。
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HAクラスタ構成時に障害が発生した場合,共通フォルダとファイルアダプタが入出力するファイルを共有ディスクに格納していると,ビジネスプロセスの再実行ができます。ただし,FTP受付とHTTP受付については共通フォルダを使用できないため,ビジネスプロセスの再実行ができません。
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