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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編


2.7.2 ファイルイベント受付の電文フォーマットを作成する

ファイルイベント受付の要求電文および応答電文の電文フォーマットは,サービスプラットフォームが提供するスキーマを使用します。そのため,電文フォーマットの定義ファイルの作成は不要です。

ファイルイベント受付で使用する電文フォーマットの種類,および内容について説明します。

ファイルの格納場所は「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-reception\fileevent\schema」です。

〈この項の構成〉

(1) ファイルイベント受付の要求電文フォーマット

ファイルイベント受付がビジネスプロセスを呼び出すときに,ビジネスプロセスへ渡す要求電文のフォーマットを次に示します。この電文フォーマットのファイル名は「urecp_fileevent_request.xsd」です。名前空間名は「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/reception/fileevent/request」です。

表2‒25 ファイルイベント受付の要求電文フォーマット

タグ名

種別

出現回数

説明

<request>

1回

<common-folder-def-name>

string

1回

取得対象ファイルが格納されている共通フォルダの定義名です。

<sub-folder>

string

0または1回

共通フォルダのサブフォルダです。

ファイルイベント受付定義ファイルのurecp-fileevent.sub-folderプロパティが設定されている場合に値が設定されます。

urecp-fileevent.sub-folderプロパティが設定されていない場合は,要素は出現しません。

<file-name>

string

1回

取得対象ファイル名です。

共通フォルダを監視する場合は,監視対象はリネーム後のファイル名です。

リネーム後のファイル名については,詳細はマニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「9.1.2 監視対象のファイルの状態管理機能」を参照してください。

<file-size>

long

1回

取得対象ファイルのファイルサイズです。

(凡例)

−:該当する項目はありません。

(2) ファイルイベント受付の応答電文フォーマット

ファイルイベント受付の応答電文のフォーマットを次に示します。この電文フォーマットのファイル名は「urecp_fileevent_response.xsd」です。名前空間は,「http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/csc/reception/fileevent/response」です。

表2‒26 ファイルイベント受付の応答電文フォーマット

タグ名

種別

出現回数

説明

<response>

1回

<message>

string

0または1回

ビジネスプロセスの終了状態を示すメッセージです。タグの設定値をファイルイベントトレースの付加情報に出力します。

<success>

boolean

0または1回

ビジネスプロセスの終了状態を示すフラグです。

次のどちらかを指定します。

  • true

    ビジネスプロセスの処理が正常に終了した。

  • false

    ビジネスプロセスの処理でエラーが発生した。

省略した場合,または上記以外の値を設定した場合はtrueが設定されます。

なお,タグの設定値によって,ファイルイベントトレースの出力内容が変わります。ファイルイベントトレースについては,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「7.7.12 ファイルイベント連携システムでの障害対策」を参照してください。

(凡例)

−:該当する項目はありません。