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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


9.6.1 サービスリクエスタ(標準の非同期受付(MDB(DBキュー)))の作成手順

標準の非同期受付(MDB(DBキュー))にサービス部品の実行を要求し,サービス部品を呼び出すためのサービスリクエスタの作成手順を次に示します。

作成手順は,サービスリクエスタがTP1/EEの場合とJMSの場合で異なります。

〈この項の構成〉

(1) TP1/EEの場合

サービスリクエスタがTP1/EEの場合に,標準の非同期受付(MDB(DBキュー))にサービス部品の実行を要求し,サービス部品を呼び出すためのサービスリクエスタの作成手順を次に示します。

図9‒25 サービスリクエスタ(TP1/EE)の作成手順(標準の非同期受付(MDB(DBキュー)))

[図データ]

(a) バイナリデータの作成

標準の非同期受付(MDB(DBキュー))に要求電文を送信する場合,バイナリデータを作成する必要があります。バイナリデータの作成については,「9.6.4 バイナリデータを作成する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(b) パラメタの設定

(1)(a) バイナリデータの作成」で作成したバイナリデータの各タグに対応するパラメタを設定して,バイナリデータを組み立てます。パラメタの設定については,「9.6.5 パラメタを設定する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(c) 要求電文の作成

サービス部品の実行を要求する要求電文を作成します。要求電文の作成については,「9.6.6 要求電文を作成する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(d) 受信用共用キューへのバイナリデータの設定

パラメタを設定したバイナリデータをTP1/EEのAPI(DBキュー制御)を使用して,受信用共用キューがあるデータベースに設定します。受信用共用キューへのバイナリデータの設定については,「9.6.7 バイナリデータを受信用共用キューに設定する(TP1/EE)」を参照してください。

(e) 応答用のキューの設定

同期のサービス部品(WebサービスまたはSessionBean)から応答を受け取るために,応答用のキュー(受信用共用キュー)を設定します。応答用のキューの設定については,「9.6.9 応答用のキューを設定する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(f) 応答の取り出し

TP1/EEのAPI(DBキュー制御)を使用して,応答用のキュー(受信用共用キュー)があるデータベースを参照して,応答のバイナリデータを取り出します。応答の取り出しについては,「9.6.10 応答を取り出す(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(g) 応答電文の取得

取り出した応答から応答電文を取得します。応答電文の取得については,「9.6.11 応答電文を取得する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(2) JMSの場合

サービスリクエスタがJMSの場合に,標準の非同期受付(MDB(DBキュー))にサービス部品の実行を要求し,サービス部品を呼び出すためのサービスリクエスタの作成手順を次に示します。

図9‒26 サービスリクエスタ(JMS)の作成手順(標準の非同期受付(MDB(DBキュー)))

[図データ]

(a) 送信用共用キューの作成

サービスリクエスタ(JMS)から要求電文を送信するために必要な送信用共用キューを作成します。送信用共用キューの作成については,「9.6.2 送信用共用キューを作成する(JMS)」を参照してください。

(b) JMSメッセージの生成

非同期受付(MDB(DBキュー))にサービス部品の実行を要求するために,QueueSenderのオブジェクトおよびJMSメッセージを生成します。QueueSenderのオブジェクトおよびJMSメッセージの生成については,「9.6.3 JMSメッセージを生成する(JMS)」を参照してください。

(c) バイナリデータの作成

非同期受付(MDB(DBキュー))に要求電文を送信する場合,バイナリデータを作成する必要があります。バイナリデータの作成については,「9.6.4 バイナリデータを作成する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(d) パラメタの設定

(2)(c) バイナリデータの作成」で作成したバイナリデータの各タグに対応するパラメタを設定して,バイナリデータを組み立てます。パラメタの設定については,「9.6.5 パラメタを設定する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(e) 要求電文の作成

サービス部品の実行を要求する要求電文を作成します。要求電文の作成については,「9.6.6 要求電文を作成する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(f) JMSメッセージの送信

ペイロードにバイナリデータを設定したJMSメッセージを送信用共用キューに送信します。JMSメッセージの送信については,「9.6.8 JMSメッセージを送信する(JMS)」を参照してください。

(g) 応答用のキューの設定

同期のサービス部品(WebサービスまたはSessionBean)から応答を受け取るために,応答用のキュー(送信用共用キュー)を設定します。応答用のキューの設定については,「9.6.9 応答用のキューを設定する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(h) 応答の取り出し

応答用のキュー(送信用共用キュー)から受信用共用キューに送信された応答を取り出します。応答の取り出しについては,「9.6.10 応答を取り出す(TP1/EE,JMS)」を参照してください。

(i) 応答電文の取得

取り出した応答から応答電文を取得します。応答電文の取得については,「9.6.11 応答電文を取得する(TP1/EE,JMS)」を参照してください。