付録B.1 データ変換に必要な定義ファイルと作成方法
データ変換に必要な定義ファイルと,作成方法を示します。
データ変換の実行に必要な定義ファイル一覧を次の表に示します。
ファイル名 |
拡張子 |
用途 |
作成方法 |
---|---|---|---|
XMLスキーマ |
xsd |
XML形式の構造を持つデータフォーマットを定義するファイルです。 |
Eclipseやエディタなどの開発ツール,または製品提供ツールで作成します。 |
バイナリフォーマット定義ファイル |
fdx |
バイナリ形式(XML形式以外)のデータフォーマットを定義するファイルです。 |
バイナリフォーマット定義エディタで生成します。 COBOLの構文から作成することもできます。 |
マッピング定義ファイル |
mdo |
データ変換処理の変換パターンを定義するファイルです。 |
マッピング定義エディタで作成します。 マッピングの定義はExcelで生成した表形式のXMLファイルから自動生成することもできます。 |
データ変換定義ファイル |
xsl |
データ変換処理の実行形式のファイルです。 |
マッピング定義エディタから生成します。エディタ上のマッピングの定義に対応した内容になります。 |
- 注意事項
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バイナリフォーマット定義ファイル,およびマッピング定義ファイルを,開発環境が提供するエディタ以外で変更した場合,動作を保証しません。また,データ変換定義ファイルを開いて変更した場合,動作を保証しません。
以降で,各ファイルの特長を説明します。
(1) XMLスキーマ
XML形式の構造を持つデータのフォーマットを定義するファイルです。
XMLスキーマの作成方法は,使用するデータや,ユーザ定義受付およびサービスアダプタの種類によって異なります。
(a) ユーザが定義するデータ構造の場合
データの構造に合わせて,Eclipseやエディタなどの開発ツールで作成します。JSON形式のデータを扱うときは,JSON形式データのファイルからcscjson2xsdコマンドを利用して作成します。
(b) SOAP受付およびSOAPアダプタの場合
WSDLファイルから自動的に生成されます。
(c) そのほかのユーザ定義受付およびサービスアダプタの場合
ユーザ定義受付およびサービスアダプタの場合,データの構造に合わせて,Eclipseやエディタなどの開発ツールで作成します。なお,ユーザ定義受付およびサービスアダプタによっては,サービスプラットフォームでXMLスキーマを提供するケースや,テンプレートファイルを提供するケースがあります。
ユーザ定義受付の定義については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「2. ユーザ定義受付の定義」を参照してください。
サービスアダプタの定義については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3. サービスアダプタの定義」を参照してください。
(2) バイナリフォーマット定義ファイル
バイナリ形式(XML形式以外)のデータフォーマットを定義するファイルです。
バイナリフォーマット定義ファイルは,開発環境のバイナリフォーマット定義エディタで作成します。また,開発環境のCOBOL2FDXコンバータを利用してCOBOL登録集原文ファイルから生成することもできます。
(3) マッピング定義ファイル
変換元入力データから変換先出力データへのデータ変換パターンを定義するファイルです。
マッピング定義ファイルは,開発環境のマッピング定義エディタで作成します。マッピング情報の作成には,入力データおよび出力データでそれぞれに対応するデータフォーマットのファイル(XMLスキーマまたはバイナリフォーマット定義ファイル)が必要です。また,Excelを利用して生成した定義ファイル(表形式のXMLファイル)をマッピング情報としてインポートできます。
(4) データ変換定義ファイル
データ変換処理の実行形式のファイルです。
データ変換定義ファイルは,マッピング定義ファイルを基に,開発環境のマッピング定義エディタで生成します。
データ変換定義ファイルは,データ変換機能を次の用途で利用する場合に必要となります。
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ファイル操作アダプタの変換オペレーション
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データ変換API
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csctransformコマンド