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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


5.5.2 キャッシュ機能を利用したオブジェクトの再利用

サービスプラットフォームではデータ変換などの生成に時間が掛かるオブジェクトを扱う場合,キャッシュ機能を利用し,オブジェクトを再利用しています。各オブジェクトの再利用とキャッシュ数の調整方法を次に示します。なお,アダプタ,ビジネスプロセスを再起動した場合は,新しいオブジェクトが生成されるため,以前のオブジェクトは再利用されません。

表5‒12 オブジェクトの再利用とキャッシュ数の調整方法

機能

キャッシュ契機

キャッシュ再利用契機

キャッシュ数調整方法

データ変換定義オブジェクトのキャッシュ

  • cscprecacheコマンド実行時

  • データ変換時(XML・バイナリ)

データ変換時(XML・バイナリ)

HCSCサーバランタイム定義ファイルのtransformdef-maxcache-numプロパティの値を調整します。

フォーマット定義オブジェクトのキャッシュ

  • cscprecacheコマンド実行時

  • XML→バイナリ変換後※1

  • バイナリ→XML変換前※1

  • バイナリ→バイナリ変換前後

  • ビジネスプロセスのフォルト処理時

  • バリデーション時※2

  • XML→バイナリ変換後

  • バイナリ→XML変換前

  • バイナリ→バイナリ変換前後

  • ビジネスプロセスのフォルト処理時

  • バリデーション時

HCSCサーバランタイム定義ファイルのformatdef-maxcache-numプロパティの値を調整します。

XML文書解析オブジェクトのキャッシュ

  • XML変換前後

  • ビジネスプロセスのXPath操作時

  • XML変換前後

  • ビジネスプロセスのXPath操作時

HCSCサーバランタイム定義ファイルのxmltelegram-maxcache-numプロパティの値を調整します。

注※1

XMLスキーマはキャッシュされません。

注※2

次の機能の実行時を示します。

・ビジネスプロセスの検証アクティビティ実行時

・データ検証機能実行時