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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


4.13 サービスのエミュレーション機能の概要

サービスのエミュレーション機能は,サービス呼出アクティビティに設定したサービスアダプタの接続先(サービス部品)がなくても,ビジネスプロセスのテストができる機能です。

サービスのエミュレーション機能を使用したリクエストの流れを次の図に示します。

図4‒23 サービスのエミュレーション機能を使用したリクエストの流れ

[図データ]

  1. エミュレーションする応答電文のデータを記載したファイル(応答電文ファイル)を読み込みます。

  2. 読み込んだ内容を応答電文として返却します。

サービスのエミュレーション機能から返却された応答電文は,サービス呼出アクティビティに定義した応答電文のボディ割当変数に設定されます。サービスアダプタを呼び出すことなく,ビジネスプロセスを実行できます。

サービスのエミュレーション機能は,開発環境でも実行環境でも使用できます。使用する環境によって設定手順が異なります。ここでは,実行環境でのサービスのエミュレーション機能について説明します。開発環境でのサービスのエミュレーション機能を使用する場合は,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「10.2.2 サービスのエミュレーションの設定」を参照してください。

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