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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


4.12 JSON変換ツールを使用した変換

JSON変換ツールは,サービスプラットフォームでJSON形式のデータを利用するために必要な定義の開発およびデータ変換のテストを支援するためのツールです。

JSON変換ツールは,次のコマンドで構成されています。

表4‒19 JSON変換ツールの機能一覧

コマンド名

説明

cscjsonxmlconv

JSON形式データとXML形式データとを相互に変換した結果をファイルとして生成します。サービスプラットフォームが自動的に変換する結果を,生成されたファイルと突き合わせて確認できます。

cscjson2xsd

JSON形式データに対応するXMLスキーマを生成します。生成したXMLスキーマをマッピング定義エディタで使用し,マッピング定義を作成します。

JSON変換ツールとコマンドの関係を次に示します。

図4‒20 JSON変換ツール

[図データ]

JSON変換ツールを利用すると,JSON形式データとXML形式データの変換結果を取得し,どのように変換されるかを確認できます。

また,JSON形式データから変換されたXML形式のデータに対応した,XMLスキーマファイルを生成できます。

JSON-XML変換の規則については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「11.2 JSON-XML変換の規則」を参照してください。

図中のそれぞれのコマンドについて説明します。

cscjsonxmlconvコマンド

JSON形式データとXML形式データとを相互に変換した結果をファイルとして生成します。JSON形式データは,ビジネスプロセス上ではXML形式データとして扱うため,cscjsonxmlconvコマンドによって生成したXML形式データは,カスタムファンクションおよびJavaアクティビティの設計およびテストに活用できます。また,データ変換コマンドまたはバイナリパースコマンドの入力データとしても利用できます。

JSON形式データを利用した,カスタムファンクションおよびJavaアクティビティの開発について次の図に示します。

図4‒21 JSON形式データを利用したカスタムファンクションの開発

[図データ]

cscjson2xsdコマンド

JSON形式のデータをデータ変換するためには,サービスプラットフォームが自動的に変換するXML形式のデータに対してマッピングの定義を作成する必要があります。cscjson2xsdコマンドを利用することで,JSON形式のデータに対応したXMLスキーマファイルを生成できます。生成したXMLスキーマを基にマッピング定義を作成します。

cscjson2xsdコマンドの入力となるJSON形式のデータは事前に用意しておきます。JSON形式データでデータ変換する場合の,データ変換アクティビティを定義する流れを次の図に示します。

図4‒22 JSON形式データを変換するデータ変換アクティビティの定義

[図データ]

JSON変換ツールの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「13. JSON変換ツールを使用したデータ変換」を参照してください。