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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説


2.13.5 メールアダプタのタイマ管理

ここでは,メールアダプタのタイマ管理の概要,およびタイムアウト値の設定方法について説明しています。

メールアダプタでは,再接続タイムアウトおよび排他管理タイムアウトを設定できます。各タイムアウト値は,メールアダプタ実行環境プロパティファイルで設定できます。メールアダプタ実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.13.3 メールアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 再接続タイムアウト

メールサーバがダウンした場合や,メールサーバ接続中またはメール送信中にネットワーク障害が発生した場合,メールアダプタはメールサーバ接続タイムアウトに指定されたタイムアウト値までメールサーバへの接続をリトライします。また,メール送信タイムアウトを設定することで,メール送信に失敗するまでのタイムアウト時間を設定できます。

メールアダプタのリクエスト送信時に例外メッセージ「KDJE59101-E」または「KDJE59105-E」が出力され,例外の原因がタイムアウトだった場合は,次に示すプロパティの設定を見直してください。

設定できるパラメタを次の表に示します。

表2‒44 メールサーバ接続タイムアウトおよびメール送信タイムアウトの設定

キー名称

デフォルト値

メールサーバ接続タイムアウト(秒)

mailadp.smtp.connectiontimeout

180

メール送信タイムアウト(秒)

mailadp.smtp.timeout

180

(2) 排他管理タイムアウト

添付ファイル付きのメールを送信する場合,要求電文で指定した共通フォルダ内の添付ファイルのパスにアクセスするとき,指定したファイルに共有ロックが設定されます。

要求電文で作業フォルダを指定したとき,およびメールアダプタ実行環境プロパティファイルで指定したパスのファイルにアクセスするときは,共有ロックが設定されません。

排他管理タイムアウトでは,メールアダプタが共有ロックの取得に失敗したときのリトライ回数およびリトライ間隔を設定できます。

なお,共有ロックの取得に失敗したときのリトライ状態はメンテナンスログに出力されます。メンテナンスログの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「7.3.2 障害情報の取得方法(サービスプラットフォーム)」の保守情報の取得方法について説明している個所を参照してください。

設定できるパラメタを次の表に示します。

表2‒45  排他管理タイムアウトの設定

キー名称

デフォルト値

排他管理ロックリトライ回数(回)

mailadp.read-lock.retry.count

0

排他管理ロックリトライ間隔(秒)

mailadp.read-lock.retry.interval

1