2.13.6 メールアダプタからメールを送信するときの認証
ここでは,メールアダプタからメールを送信するときのSMTP認証の指定方法,および認証に必要なユーザ名およびパスワードの設定方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) SMTP認証の指定
SMTP認証の形式には,LOGINまたはPLAINの2種類があります。
- LOGIN
-
メールアダプタアカウント定義ファイルに指定されたユーザ名とパスワードを使って認証されます。
- PLAIN
-
メール送信時に認証されません。
認証形式は要求電文またはメールアダプタ実行環境プロパティファイルのどちらかで指定できます。要求電文の場合,<mail-auth>タグで指定します。メールアダプタ実行環境プロパティファイルの場合,mailadp.smtp.authキーで指定します。
要求電文で設定できる項目については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3.3.12 メールアダプタを定義する」のadpmail_smtp_request.xsd(要求電文フォーマットファイル)について説明している個所を参照してください。メールアダプタ実行環境プロパティファイルで設定できる項目についてはマニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.13.3 メールアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
要求電文とメールアダプタ実行環境プロパティファイルの両方で指定された場合は,要求電文が優先されます。
要求電文とメールアダプタ実行環境プロパティファイルの両方に指定がない場合,PLAIN認証でメールが送信されます。
(2) ユーザ名およびパスワードの設定
LOGIN認証に必要なユーザ名およびパスワードは,要求電文またはプロパティファイルを利用して設定できます。ユーザ名およびパスワードの設定方法を次に示します。
- ユーザ名
-
要求電文またはメールアダプタ実行環境プロパティファイルで設定できます。
要求電文の場合,<mail-user>タグで指定します。メールアダプタ実行環境プロパティファイルの場合,mailadp.userキーで指定します。
- パスワード
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csmmailaddusrコマンドを使用してユーザ名に対応するパスワードをメールアダプタアカウント定義ファイルに追加します。