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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


4.10.1 WebサーバのJ2EEサーバとの連携方法を設定するパラメタ

WebサーバのJ2EEサーバとの連携方法を設定するパラメタについて,次の表に示します。「省略値」とは,パラメタの指定がない場合に仮定される値です。「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

表4‒7 WebサーバのJ2EEサーバとの連携方法を設定するパラメタ

param-name指定値

param-valueの指定内容

指定可能値

省略値

VR

manager.web.send_request_method※1

WebサーバのJ2EEサーバとの連携方法を指定します。次のどちらかを指定します。

reverseproxy:

リバースプロキシを使用します。V9互換モード以外のJ2EEサーバと連携する場合に指定します。連携するJ2EEサーバがV9互換モードの場合,リクエストをJ2EEサーバに転送できず,リクエスト処理がエラーになります。V9互換モードのJ2EEサーバと連携したい場合は,redirectorを指定し,リダイレクタによって連携してください。

redirector:

リダイレクタを使用します。V9互換モードのJ2EEサーバと連携する場合に指定します。連携するJ2EEサーバがV9互換モードではない場合,リクエストをJ2EEサーバに転送できず,リクエスト処理がエラーになります。V9互換モードではないJ2EEサーバと連携したい場合は,reverseproxyを指定し,リバースプロキシによって連携してください。

reverseproxyを指定し,かつSetByパラメタにitemを指定した場合,設定の配布時に「4.10.4 リバースプロキシを設定するパラメタ」に記載のパラメタが有効になります。

reverseproxyを指定した場合,SetByパラメタにtextを指定することはできません。

設定ファイルの内容を直接設定したい場合は,redirectorを指定する必要があります。※2

Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合,reverseproxy指定時worker MPMモジュールが組み込まれ,redirector指定時prefork MPMモジュールが組み込まれます。worker MPM,prefork MPMの詳細はマニュアル「HTTP Server」を参照してください。

Webサーバが稼働するホストのOSがUNIXの場合,設定後に値を変更する際は事前に「hwsserveredit -delete」コマンドによってWebサーバの環境を削除してください。

指定できる文字列を次に示します。

  • reverseproxy

  • redirector

reverseproxy

11-00

注※1

Webサーバ構築後にパラメタの内容は変更できません。

このパラメタを指定することで次に示す項目に影響があります。

  • このパラメタの指定内容によっては,Webサーバ用定義を設定するパラメタの指定内容が,有効になるものとならないものがあります。Webサーバ用定義については「4.10.2 Webサーバ用定義を設定するパラメタ」を参照してください。

  • 運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」に表示される画面が異なります。

    reverseproxy:

    [リダイレクタの設定]画面,[マッピングの定義]画面,[ワーカの設定]画面が表示されません。

    redirector:

    [リバースプロキシの設定]画面が表示されません。

運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」に表示される画面については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「10.9 論理Webサーバの定義」を参照してください。

注※2

redirectorを指定し,J2EEサーバがV9互換モードでない場合でも,次の方法でリバースプロキシによって連携できます。

  • SetByパラメタにtextを指定します。

  • AllTextパラメタに,リバースプロキシに関する設定内容を含んだhttpsd.confファイル(HTTP Server定義ファイル)の内容を指定します。

    リバースプロキシに関する設定内容については,マニュアル「HTTP Server」の「4.7 リバースプロキシの設定」を参照してください。