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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)


4.10.4 リバースプロキシを設定するパラメタ

リバースプロキシを設定するパラメタについて,次の表に示します。「省略値」とは,パラメタの指定がない場合に仮定される値です。「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

リバースプロキシを設定するパラメタは,manager.web.send_request_methodパラメタがreverseproxyかつSetByパラメタがitemの場合だけ有効です。

表4‒10 リバースプロキシを設定するパラメタ

param-name指定値

param-valueの指定内容

指定可能値

省略値

VR

manager.web.reverseproxy.mapping

リバースプロキシのリクエスト転送元と転送先のマッピングを指定します。

値は次のように空白で区切り指定します。

<転送元パス> <転送先プロトコル> <転送先J2EEサーバ> [<通信タイムアウトの設定>]

転送元パス:

J2EEサーバへ転送するリクエストのパスを「/(スラッシュ)」から始まるURLで指定します。

同一のパスを複数指定することはできません。同一のパスを複数指定した場合はメッセージKEOS24506-Wを出力し,指定は無視します。

転送先プロトコル:

J2EEサーバにリクエストを転送する際のプロトコルを指定します。「http」または「ws」を指定します。

転送先J2EEサーバ:

リクエスト転送先J2EEサーバの論理サーバ名を指定します。存在しないJ2EEサーバの論理サーバ名を指定した場合はメッセージKEOS24507-Wを出力し,指定は無視します。

値を複数指定した場合,KEOS24507-Wが出力されていても,正しい値については有効になります。

存在するJ2EEサーバの論理サーバ名の指定が一つもない場合,省略値が設定されます。

通信タイムアウトの設定:

J2EEサーバとの送受信時の待ち時間(単位は秒)を次の形式で指定します。

timeout=<通信タイムアウト>

指定は省略できます。

設定した内容は,次のWebサーバのディレクティブに展開されます。

ProxyPass <パス名> <URL> <通信タイムアウトの設定>

HWSProxyPassReverseCookie <パス名>

パス名:

「転送元パス」で指定した値。

URL:

<プロトコル>://<ホスト>:<ポート><パス>

ここで,プロトコル,ホスト,ポート,およびパスは次の値。

・プロトコル:

「転送先プロトコル」で指定した値。

・ホスト:

このWebサーバと同一サービスユニットのJ2EEサーバのホスト。

・ポート:

このWebサーバと同一サービスユニットのJ2EEサーバのNIO HTTPサーバのポート番号。

・パス:

「転送元パス」で指定した値。

通信タイムアウトの設定:

timeout=<「通信タイムアウトの設定」

「通信タイムアウトの設定」の指定を省略した場合は,timeoutキーを出力しません。

システム構築時に,リバースプロキシ設定ファイル(httpsd_reverseproxy.conf)が,httpsd.confと同じディレクトリに生成され,リバースプロキシに関する設定が書き出されます。httpsd.confには,Includeディレクティブによってhttpsd_reverseproxy.confをインクルードする設定が追加されます。

リバースプロキシ設定ファイル(httpsd_reverseproxy.conf)に出力されるディレクティブの詳細を次に示します。

LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so (Windows版)

LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so (Windows版)

LoadModule proxy_wstunnel_module modules/mod_proxy_wstunnel.so (Windows版)

LoadModule proxy_module libexec/mod_proxy.so (UNIX版)

LoadModule proxy_http_module libexec/mod_proxy_http.so (UNIX版)

LoadModule proxy_wstunnel_module libexec/mod_proxy_wstunnel.so (UNIX版)

HWSPrfId <PRFID>

ProxyErrorOverride <On|Off>

ProxyPreserveHost On

ProxyPass <パス名> <URL> <通信タイムアウトの設定>

HWSProxyPassReverseCookie <パス名>

これらのディレクティブは定義ファイルの順序どおりに出力されます。リクエストのマッピングを複数定義する場合は,順序に意味があるため注意が必要となります。詳細については,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。

指定できる文字列を次に示します。

  • 転送元パス

    「/(スラッシュ)」から始まる文字列

  • 転送先プロトコル

    「http」または「ws」

  • 転送先J2EEサーバ

    J2EEサーバの論理サーバ名

  • 通信タイムアウトの設定

    次の形式で指定します。

    timeout=<通信タイムアウト>

    <通信タイムアウト>は1〜65535の整数で指定します。

/ http <このWebサーバと同一サービスユニットのJ2EEサーバの論理サーバ名>

11-00

ProxyErrorOverride

J2EEサーバからのステータスコードが300番台,400番台または500番台の場合,レスポンスヘッダとレスポンスボディをオーバーライドするかどうかを指定します。

指定できる文字列を次に示します。

  • On

  • Off

なし

11-00