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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


18.3.2 相互系切り替えシステムでの系切り替え処理の流れ

相互系切り替えシステムでの系切り替え時の動作と,処理の流れについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 系切り替えの動作

相互系切り替えシステムでの系切り替えは次の図のようにして行われます。この図では,実行系1(待機系2)の現用系仮想ホストに障害が発生し,待機系1(実行系2)の予備系仮想ホストに系を切り替える場合の例を示します。

図18‒2 相互系切り替えシステムでの系切り替えの動作

[図データ]

(2) 系切り替えの処理の流れ

相互系切り替えシステムに適用できる系切り替えには,自動系切り替えと計画系切り替えの二つがあります。自動系切り替えとは,クラスタソフトウェアが自動的に系を切り替える方法です。実行系に障害が発生したときは,自動系切り替えになります。一方,計画系切り替えとは,オペレータが系を保守する際に,計画的に系を切り替える方法です。実行系からクラスタソフトウェアのコマンドを使用して切り替えます。

ここでは,系切り替え処理の流れについて,自動系切り替えの場合と計画系切り替えの場合に分けて説明します。

(a) 自動系切り替えの処理の流れ

相互系切り替えシステムでの自動系切り替えの処理の流れを次の図に示します。この図では,実行系1(待機系2)の現用系仮想ホストに障害が発生して,待機系1(実行系2)の予備系仮想ホストに系を切り替えるときの処理の流れを示します。

図18‒3 相互系切り替えシステムでの自動系切り替えの処理の流れ

[図データ]

(b) 計画系切り替えの処理の流れ

相互系切り替えシステムでの計画系切り替えの処理の流れを次の図に示します。この図では,クラスタソフトウェアのコマンドを使用して,実行系1(待機系2)の現用系仮想ホストを予備系仮想ホストに,待機系1(実行系2)の予備系仮想ホストを現用系仮想ホストに切り替えるときの流れについて示します。

図18‒4 相互系切り替えシステムでの計画系切り替えの処理の流れ

[図データ]