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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


3.2 稼働情報収集機能の概要

この節では,稼働情報ファイルを使用した,J2EEサーバ,およびバッチサーバの稼働情報の監視について説明します。

稼働情報収集機能では,J2EEサーバやバッチサーバの稼働状態を定期的に監視して,サーバ性能やリソースの情報などの稼働情報を稼働情報ファイルとして取得できます。稼働情報ファイルとは,J2EEサーバ,およびバッチサーバ内の稼働情報が,定期的に出力されるファイルです。稼働情報ファイルは,J2EEサーバの機能ごとに出力されます。稼働情報は,J2EEサーバ,およびバッチサーバの稼働状態を確認したり,稼働実績を統計情報として参照したり,J2EEサーバ,およびバッチサーバの設定パラメタをチューニングしたりするのに利用できます。

なお,稼働情報ファイルに出力されるFullGC回数,またはURLグループ単位の実行待ちリクエスト数を監視して,しきい値を超えた場合にメッセージを出力できます(しきい値イベント)。また,出力されたメッセージを利用してManagementイベントを発行し,このアラートに対応して必要な処理を自動実行するように設定できます。Managementイベントによる処理の自動実行の設定については,「9.4 Managementイベントによる処理の自動実行の設定」を参照してください。

稼働情報を監視することで,次の機能を使用できます。

なお,稼働情報を監視する場合,通常の運用では,ここで説明している稼働情報ファイルを使用した稼働監視を行ってください。稼働情報ファイルで取得できる情報より詳細な情報を取得したい場合だけ,運用管理コマンドを使用した稼働情報の監視を行ってください。運用管理コマンドを使用した稼働情報の監視は,「8.2 運用管理コマンドによる稼働情報の出力の概要」を参照してください。