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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


4.6 スケジューリング機能を使用する環境への移行

この節では,スケジューリング機能を使用していない環境からの移行について説明します。バッチアプリケーションの実行環境を,スケジューリング機能を使用していない環境から,スケジューリング機能を使用する環境に移行する場合,使用中の環境はそのまま使用できません。

使用中の環境で,定義ファイルを編集する必要があります。環境移行時に設定を編集するファイルを次の表に示します。

表4‒5 環境移行時に設定を編集するファイル

ファイル

編集する主なキー

設定内容

必須または任意

usrconf.properties(バッチサーバ用ユーザプロパティファイル)

ejbserver.ctm.enabled

true

必須

vbroker.agent.enableLocator

true

任意

ejbserver.batch.schedule.group.name

スケジュールグループ名

任意

ejbserver.batch.queue.length

作成されるスケジュールキューの長さ

任意

usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)

batch.ctm.enabled

true

必須

batch.schedule.group.name

スケジュールグループ名

任意

batch.request.timeout

バッチ実行コマンドとバッチサーバの間,バッチ強制停止コマンドまたはバッチ一覧表示コマンドとCTMの間のタイムアウト

任意

batch.vbroker.agent.port

スマートエージェントが使用しているポート番号

任意

(凡例)必須:必ず指定する 任意:必要に応じて設定する

注 ここでは,スケジューリング機能を使用する環境への移行時に編集する主なキーについて説明しています。usrconf.properties(バッチサーバ用ユーザプロパティファイル)のファイルおよびキーについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「3.2.2 usrconf.properties(バッチサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。

usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)のファイルおよびキーについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「3.2.5 usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)」を参照してください。

注※ デフォルトではfalseが設定されていますが,CTMとの連携時には自動的にtrueが設定されます。

各ファイルで編集するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。