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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


4.3.2 スケジューリング機能で必要なプロセス

ここでは,スケジューリング機能で必要なプロセスについて説明します。

スケジューリング機能を使用する場合,CTMを使用します。スケジューリング機能を使用するアプリケーションサーバのプロセス構成例を次の図に示します。

図4‒5 アプリケーションサーバのプロセス構成例(スケジューリング機能を使用する場合)

[図データ]

CTMで使用するプロセスの概要を次の表に示します。

表4‒2 CTMで使用するプロセスの概要(スケジューリング機能の場合)

プロセス

説明

CTMデーモン

バッチアプリケーションの実行リクエストを制御するスケジュールキューを管理するプロセスです。

CTMレギュレータ

CTMデーモンに集中するバッチアプリケーションの実行リクエストを,分散集約するためのプロセスです。

CTMドメインマネジャ

同じCTMドメイン内のCTMデーモンの情報を管理するプロセスです。

グローバルCORBAネーミングサービス

同じCTMドメイン内に含まれるホスト上のバッチアプリケーションの情報を共有管理しているネーミングサービスです。

スマートエージェント

TPBrokerで提供されている,動的な分散ディレクトリサービスを提供するプロセスです。異なるネットワークセグメントにあるCTMデーモンに情報を配布する場合に使用されます。詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。

各プロセスを配置する指針,各プロセスについては,「3. CTMによるリクエストのスケジューリングと負荷分散」を参照してください。

なお,PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,CTMデーモンが出力した性能解析情報をファイルに出力するI/Oプロセスとして,CTMでも使用されます。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.2.1 アプリケーションサーバの性能解析トレースの概要」を参照してください。