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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


2.7.6 リソースアダプタの設定の流れ

リソースアダプタの設定には,サーバ管理コマンドを使用します。バッチサーバの場合,リソースアダプタは,J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用します。

バッチサーバで使用するリソースアダプタの新規設定の流れを次の図に示します。

図2‒12 バッチサーバで使用するリソースアダプタの新規設定の流れ

[図データ]

図中の1.〜4.について説明します。

  1. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタをインポートします。

    cjimportresコマンドを使用して,リソースアダプタをインポートします。

    インポートするリソースアダプタについては,「2.7.3 DB Connector(RARファイル)の種類」を参照してください。

  2. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタをデプロイします。

    cjdeployrarコマンドを使用して,リソースアダプタをデプロイします。

    リソースアダプタは,デプロイするとJ2EEリソースアダプタとして使用できます。J2EEリソースアダプタとは,バッチサーバに共有スタンドアロンモジュールとして配備したリソースアダプタのことです。サーバ管理コマンドでインポートしたリソースアダプタをデプロイすると,バッチサーバ上で使用できるようになります。

  3. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタのプロパティを定義します。

    cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。

    バッチサーバの場合,ユーザ指定名前空間機能を使用してリソースアダプタに別名を設定してください。ユーザ指定名前空間機能を使用した別名の設定は,リソースアダプタのプロパティで定義します。ユーザ指定名前空間機能の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「2.6 Enterprise BeanまたはJ2EEリソースへの別名付与(ユーザ指定名前空間機能)」を参照してください。

    リソースアダプタのプロパティ定義で設定できる内容については,「2.7.7(2) リソースアダプタの設定」を参照してください。

  4. サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタの接続テストを実施します。

    cjtestresコマンドを使用して,リソースアダプタの接続テストを実施します。リソースごとの接続テストでの検証内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.17 リソースへの接続テスト」を参照してください。

サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。また,cjimportresコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjimportres(リソースのインポート)」を参照してください。cjdeployrarコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjdeployrar(リソースアダプタのデプロイ)」を参照してください。cjgetrarpropコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjgetrarprop(RARファイルの属性の取得)」を参照してください。cjtestresコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjtestres(リソースの接続テスト)」を参照してください。属性については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4. リソースの設定で使用する属性ファイル」を参照してください。

なお,次の手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.3.8 リソースアダプタの設定の流れ(J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用する場合)」を参照してください。その際,「J2EEサーバ」を「バッチサーバ」に,「J2EEアプリケーション」を「バッチアプリケーション」に置き換えてお読みください。