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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


付録C.5 Webアプリケーションの動作を最適化するためのチューニングパラメタ(推奨手順以外の場合)

ここでは,Webアプリケーションの動作を最適化するために使用するチューニングパラメタの設定個所についてまとめて示します。

〈この項の構成〉

(1) 静的コンテンツとWebアプリケーションの配置を切り分けるためのチューニングパラメタ

静的コンテンツとWebアプリケーションの配置の切り分けは,Webサーバの動作を定義するファイルのパラメタとして指定します。

表C‒12 静的コンテンツとWebアプリケーションの配置を切り分けるためのチューニングパラメタ(推奨手順以外の場合)

設定方法

設定個所

運用管理ポータル

[論理Webサーバの定義]画面の「リバースプロキシの設定」

ファイル編集

httpsd.confのProxyPassディレクティブ

注※ httpsd.confの詳細については,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。

(2) 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ

静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタについて説明します。これらのチューニングパラメタは,Webコンテナ単位またはWebアプリケーション単位に設定します。

Webコンテナ単位に設定するチューニングパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。

表C‒13 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ(Webコンテナ単位で設定する項目)(推奨手順以外の場合)

設定項目

設定方法

設定個所

静的コンテンツのキャッシュを使用するかどうかの選択

運用管理ポータル

[Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「静的コンテンツキャッシュ機能」

ファイル編集

usrconf.propertiesのwebserver.static_content.cache.enabledキー

Webアプリケーション単位のメモリサイズの上限値の設定

運用管理ポータル

[Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「キャッシュサイズ」

ファイル編集

usrconf.propertiesのwebserver.static_content.cache.sizeキー

キャッシュする静的コンテンツのファイルサイズの上限値の設定

運用管理ポータル

[Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「ファイルサイズ」

ファイル編集

usrconf.propertiesのwebserver.static_content.cache.filesize.thresholdキー

Webアプリケーション単位に設定するチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。