付録C.6 CTMの動作を最適化するチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
ここでは,CTMの動作の最適化で使用するチューニングパラメタの設定個所についてまとめて示します。
- 〈この項の構成〉
(1) CTMドメインマネジャおよびCTMデーモンの稼働状態の監視間隔を設定するチューニングパラメタ
CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタを次に示します。
監視間隔は,送信間隔×係数の値になります。
対象 |
設定項目 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|---|
同じネットワークセグメント内にあるCTMドメインマネジャ |
送信間隔 |
運用管理ポータル |
論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「CTMドメイン構成情報の送信間隔」 |
コマンド実行 |
ctmdmstartコマンドの引数「-CTMSendInterval」 |
||
係数 |
運用管理ポータル |
論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「ドメインマネジャ生存判定間隔係数」 |
|
コマンド実行 |
ctmdmstartコマンドの引数「-CTMAliveCheckCount」 |
||
異なるネットワークセグメントにあるCTMドメインマネジャ |
送信間隔 |
運用管理ポータル |
論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「指定ホストへの構成情報の送信間隔」 |
コマンド実行 |
ctmdmstartコマンドの引数「-CTMSendHostInterval」 |
||
係数 |
運用管理ポータル |
論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「ドメインマネジャ生存判定間隔係数」 |
|
コマンド実行 |
ctmdmstartコマンドの引数「-CTMAliveCheckCount」 |
CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタを次に示します。
設定項目 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
CTMデーモン間転送時のタイムアウト |
運用管理ポータル |
論理CTMの[CTM間通信の設定]画面の「リクエスト転送時のタイムアウト時間」 |
コマンド実行 |
ctmstartコマンドの引数「-CTMDCSendTimeOut」 |
(2) 負荷状況監視間隔を設定するチューニングパラメタ
負荷状況監視間隔のチューニングパラメタを次に示します。
設定項目 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
CTMデーモン間転送時のタイムアウト |
運用管理ポータル |
論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「負荷情報監視間隔」 |
コマンド実行 |
ctmstartコマンドの引数「-CTMLoadCheckInterval」 |
(3) CTMデーモンのタイムアウト閉塞を設定するチューニングパラメタ
タイムアウト閉塞は,タイムアウト発生回数と監視間隔を設定しておくことによって,実行されます。
CTMデーモンのタイムアウト閉塞のチューニングパラメタを次に示します。
設定項目 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
タイムアウト発生回数 |
運用管理ポータル |
論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「タイムアウト閉塞」の「自動閉塞するタイムアウト発生回数」 |
コマンド実行 |
ctmstartコマンドの引数「-CTMWatchRequest」(一つ目のオプション引数) |
|
監視時間間隔 |
運用管理ポータル |
論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「タイムアウト閉塞」の「監視時間間隔」 |
コマンド実行 |
ctmstartコマンドの引数「-CTMWatchRequest」(二つ目のオプション引数) |
(4) CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ
CTMで振り分けるリクエストの優先順位の設定は,EJBクライアントアプリケーションの場合と,J2EEサーバの場合で異なります。また,J2EEサーバの場合,システムの構築方法によって設定個所が異なります。CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタを次に示します。
設定単位 |
設定方法 |
設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ |
運用管理ポータル |
論理J2EEサーバの[EJBコンテナの設定]画面の「CTMの設定」の「リクエストの優先順位」 |
ファイル編集 |
usrconf.propertiesのejbserver.client.ctm.RequestPriorityキー |
EJBクライアントアプリケーション単位のチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。