Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 仮想化システム構築・運用ガイド


2.1 仮想化システムの構成

ここでは,仮想化システムの構成について説明します。

仮想化システムの構成例を次の図に示します。ここでは,LANを管理LANと業務LANに分け,仮想化システムを構成するマシンをそれぞれ別マシンで構築する例で説明します。システムの運用に応じたマシン構成を検討してください。なお,このマニュアルでは,仮想化システムを管理LANと業務LANを分けている構成で説明します。管理LANと業務LANを分けていない構成の場合は,管理用IPアドレスおよび業務用IPアドレスをIPアドレスと読み替えてください。

図2‒1 仮想化システムの構成例

[図データ]

注※

各マシンに配置する各JP1製品のプログラムは,連携するJP1製品によって異なります。連携するJP1製品と各マシンへ配置するプログラムとの関係を次の表に示します。

表2‒1 連携するJP1製品と各マシンへ配置するプログラムとの関係

連携するJP1製品

各マシンに配置するプログラム

仮想サーバ

(仮想化プラットフォームのサーバマシン)

管理用端末マシン

仮想化システム管理用サーバマシン

ハイパーバイザ管理用サーバマシン

JP1管理用サーバマシン

JP1/IM

  • JP1/Base※1

  • JP1/IM - View

  • JP1/Base※2

  • JP1/Base

  • JP1/IM - Manager

JP1/AJS

  • JP1/AJS - View

  • JP1/Base

  • JP1/AJS - Agent

  • JP1/Base

  • JP1/AJS - Manager

JP1/PFM

  • JP1/PFM - Base

  • JP1/PFM - Agent for Cosminexus※1

  • JP1/PFM - Base※3

  • JP1/PFM - Agent for Virtual Machine※3

  • JP1/PFM - Manager

  • JP1/PFM - Web Console

JP1/Base

  • JP1/Base

  • JP1/Base※4

(凡例)−:配置するプログラムがないことを示します。

注※1 配置するプログラムの環境設定を自動化できます。環境設定を自動化するには,フックスクリプトを利用します。詳細は,「7.7.2 フックスクリプトを利用したJP1連携の自動設定」を参照してください。

注※2 仮想サーバマネージャを監視する場合に必要です。

注※3 ハイパーバイザ管理用サーバマシン以外のマシンにも配置できます。

注※4 仮想化システム管理用サーバマシン上のJP1/Baseを認証サーバに設定する場合は不要です。

図中の各マシンについて説明します。